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内容説明
〈自らのためには決して計らわない清廉潔白な巨人〉『落日燃ゆ』の広田弘毅。〈情熱と努力に裏打ちされた理想主義者〉『男子の本懐』の浜口雄幸。〈吸収と結合の天才〉『雄気堂々』の渋沢栄一など、逆境と必死に闘いながら、自らの信念を貫いた男たち。その生き様を通して人間の真の魅力、底力とは何かを問いかける。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲンキ
56
逆境にあっても、浜口雄幸元首相を始め、広田弘毅元首相、渋沢栄一、田中正造、毛利元就、伊達政宗らの生き様を通して、人間の“真の魅力”とは何かを問いかける講演録。一通り読んでみて、自分の未熟さを痛感させられたし😢、今後の生き方を考えることが出来たから、大変良かった😂参考までに、私は広田弘毅元首相の信条を見習い、「自ら計らわず、あくせくしない」人間になっていきたい、と感じた✨2019/08/21
SORA
13
自らの戦争体験を踏まえ、あの戦争が何だったのかを考える中で、歴史上の人物を追いかける城山さんのひたむきさを感じる。戦争戦犯となった広田弘毅や、足尾鉱毒事件で戦った田中正造など、教科書で読んだ一行で判断していたが、この本を読んで魅力ある人物だと知り、もっと知りたくなった。2015/10/16
よし
6
「箱から出なくっちゃいけない」 「セルフ(自分だけの世界)、インティマシー(親近性)、アチーブメント(達成)という三つの柱が人間には必要なのだ」「 人はその性格にあった事件に鹿しか出会わない」(小林秀雄)2020/10/28
ゆき
5
城山三郎さんがどうして小説を書いてきたのか。「本当の強さ」とは。自らの戦争体験から、「個人と組織」について考えに考えた氏が取り上げてきた「本当の強さ」を持つ人物(個人)たちの話。 私自身とは程遠いながらも、正しい感覚で「自分を持つ」ということの大切さを感じる。やっぱり『落日燃ゆ』の広田弘毅のことめっちゃ好きでした!読んだのが20年近く前なのがびびる!年とり過ぎ!!!20年たっても好き!2015/06/24
さちえみ
5
三人の男が東京駅ですれ違う。読み進む度に、冒頭の文章に戻り…を繰り返し、一気に読んだ。政治家ってこんなに魅力ある人たちなのか、日本にもこんな人たちがいたのかと新鮮で嬉しく思えた。城山作品をもっと読んでみたい。2012/01/09