内容説明
宮城県の第八十八銀行白山支店で行員が射殺され、現金一億円と支店長が消えた。行員の口に押し込まれていたハンカチに施された黒い水仙の刺繍に、捜査官は首を傾げる。ほどなく、崖下に転落炎上した車から支店長が見つかり、当局は方針転換を迫られることに。強奪された一億円のうち紙幣番号の判明した十枚に関して得た情報が呼び水となって、東京の守衛殺しとの関連性も浮上、事件は思いがけない様相を呈していく。菊地警部が苦悩しつつも辿り着いた、黒水仙に象徴される悪しきものとは何か。父娘作家の出発点『獅子座』に続くシリーズ第2作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KOU
2
親子作家。この作家の「獅子座」という作品に感銘を受けてこの作品を読もうと思った。共著であるが製作中に父が亡くなったため、ほとんど娘の藤桂子が完成させた。獅子座に引続き、犯した罪の陰に隠れた切ない過去が見てとれる。刑事も捜査がつらくなってしまうのだ。2016/01/07
みさみさ
2
こういうミステリを改めて出してくれる東京創元社、やっぱり好きだ(*´ω`*)2010/11/27
YH
1
こんなにシリアスな話なのに、何故、菊池警部が出てくると「うぬぼれ刑事」の音楽が頭の中に鳴り響いてしまうんだろう・・・。女性に弱く、惚れっぽい感じだけしか似ていないのに・・・。2010/11/16
ptyx
1
★★★2010/08/25
kanamori
0
☆☆☆2013/10/20