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内容説明
関西の一名門校にすぎなかった灘校がなぜ受験界の王者になりえたのか。遠藤周作、高橋源一郎、野依良治ら異才を輩出した校風とは。「落ちこぼれ」たちはどんな人生を歩んでいるのか。学年約200名という少数精鋭主義を考慮すると、東大合格者率や国公立医学部や京大への進学実績において、灘校は「日本一」といえる。OBインタヴュー、現役生アンケート調査等をもとに、格差社会論の論客がエリート教育の功罪を徹底検証する。【光文社新書】
目次
第1部 内側から覗いた灘校(灘校はいかにして名門校となったか 華麗な人材輩出と異色な卒業生 現代灘高生気質)<br/>第2部 灘校と名門校のこれから(世界のエリート校、日本の名門校 中・高一貫教育の将来を予測する)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
251
東大進学校として全国に名高い灘校について書かれた本。流石にすごい学校だなと感じた。2018/03/17
マエダ
57
フランスが学歴社会であるのは知らなかった。灘高の「成績2桁を死守せよ」はなかなか物語っている。2018/12/29
akira
19
図書館本。 なかなか興味深かった。名前だけを聞く存在である灘校。以前読んだ麻布とはちょっと校風がちがうなと。よく話に聞く橋本武先生の授業。ぜひ著作とともに「銀の匙」を手にとってみたい。 興味深いエピソード。平家物語などの古典の読破を次々とさせる教育方法はびっくりしたが、そこで生まれるすごい生徒。こういったことが起こりうるのもおもしろい。 「この徹底的な古文読破教育が功を奏したのか、同級生の中には自分で古文を書きだす者まで現れた」 2019/09/02
newman
17
副題の「なぜ日本一であり続けるのか」の答は書いてなかったように思います。でも、実は答は簡単で関西には灘高しかないからだと思います。関東には筑駒、開成、麻布、最近では神奈川の私立も頑張っています。いくつか興味深かったこと。ノーベル賞を取った京大の本庶佑教授が「灘高などの受験校から多く京大医学部に来ることを避けたい」とある会合で述べておられたとありました。灘高生の通塾率は80%弱とあったこと。東京には女子御三家があるが関西では受験を売りにした女子高はない。東京の学校群制度は保守知事の下で決定された政策である。2018/12/19
遥かなる想い
10
よくある紹介本であった。 確かに 灘の特徴は書けているかもしれないが、 後半の海外のエリート高の紹介は、正直 読んでいて つらかった。 この内容であれば、サンデー毎日の進学特集の方が 面白い。2010/05/07