内容説明
フォーカシング創始者ジェンドリンに薫陶を受けた日本のフォーカシング第一人者による画期的著作。フォーカシングの実際がわかるスリリングなライブセッション3つに加え、カウンセリング一般、精神分析までを射程に入れた巧みな理論考察を小説仕立てで語り尽くす。「フォーカシング技法論からの脱却」「カウンセリングの呪縛を解く」など、著者ならではの筆致がさえわたる入魂の一冊。
目次
はしがき 名曲はいつも誰かの演奏だ―フォーカシング技法からの脱却
プロローグ フォーカシング技法の“武装”を解く―出会いにいく
第1章 僕のフォーカシング―クライエント中心療法とフォーカシングの関係
第2章 「カウンセリングの呪縛」を解く―ロジャーズ理論に対する誤解
第3章 彼女は「その一言」を待っていた―ライブセッションより
第4章 “本当の”自分を言い表す
第5章 会社を辞めるのではなく、彼は…―ライブセッションより
第6章 ひとときの生を言い表す
第7章 それは「恨みの壁を破って」と言っていた―ライブセッションより
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こういちろう
3
池見先生が徹底的に「自分の言葉で」お書きなのに非常に好意を持ちました。そうでないと「人に伝わらない」のです。カウンセリングにおける受容とか共感についての「大学での講義」や模擬面接、事例検討会、あるいは単なるグループ・集団型のワークショップだけでは伝わらない次元のものが「迫って」くる印象です。[そういう「アドリブの仕掛け」まで解き明かしてくれているあたりが、これまでのフォーカシング関連の著作を超えた、たいへんな功績だと思います。 2010/11/16
隼 雄太郎
2
フェルトセンスと無意識の関係について何となくわかった気がします。心に感じているモヤモヤをどこかに置いて眺めて見ます。常日頃から試してみたいと思いました。2017/03/30
餃子
1
池見先生は実際すごい人だなと思ったけど、この本は普通。フォーカシングしたら心身共にあほみたいに疲れたのはいい思い出。2015/09/11
スリカータ
1
レビューサーフィンで辿り着いた本。小説仕立てで爽やかだが、自分の興味の分野と違うことに気づいて途中放棄。2014/02/01
垣内美希
1
面白かった!でもかっこよすぎてアトジサリしたくなる部分もあった。著者のフォーカシング、生きている様子が伝わってきて刺激になった。フォーカシングを実践する時に参考にしたい事も色々あった。2013/03/05