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内容説明
人が人を食うという妄想にとりつかれた「狂人日記」の「おれ」,貧しい日雇い農民でどんなに馬鹿にされても「精神的勝利法」によって意気軒昂たる阿Q.表題二作とも辛亥革命前後の時代を背景に,妄想者の意識・行動をたどりながら,中国社会の欺瞞性を鋭くえぐり出す.魯迅最初の作品集『吶喊』の全訳.
目次
目 次
自 序
狂 人 日 記
孔 乙 己
薬
明 日
小さな出来事
髪 の 話
か ら 騒 ぎ
故 郷
阿 Q 正 伝
端午の節季
白 光
兎 と 猫
あひるの喜劇
村 芝 居
『吶喊』について (竹内 好)
訳 註
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
138
「精神勝利法」とやらを特技とする阿Qさんがいろいろな人にボコボコにされ、挙句、冤罪で銃殺刑に処される話。と、こんな感想では身も蓋もないのですが、事実そんな話でしたwww。諸悪の根源は「精神勝利法」です。2024/10/05
ねりわさび
106
放埒な性質を持つ青年、阿Qが喧しい時代に流されて行く姿を描いた純文学小説。当時、新聞付録として1章ずつ連載されていた文を魯迅が昇華した作品。全体的にアパシーに満ちた中編ですが寂寥感が読後に長く残って印象的。他に日本滞在中に経験した事柄を描いた短編などが収録。2026/05/07
Major
94
大学時代のゼミで取り上げられた課題本のうちの一冊である。狂気とは何か?正気との相違は何か「正気は狂気で、狂気は正気」(“Fair is foul, foul is fair”ここにもあのマクベスの魔女の呪いが)ー など正気と狂気について、とことん深く考えさせられた、忘れえぬ作品である。本作品(『狂人日記』)は、1918年に発表された中国近代文学の金字塔である。単なる精神病患者の独白ではなく、当時の中国社会が抱えていた深い闇と、そこからの脱却を模索する切実な叫びとして、僕たち読者は読み解くことができる。→2026/04/13
ehirano1
86
「狂人日記」について。そのタイトルどおりに主人公の狂人ぶりにぶっ飛びます。一方で、著者が中国の近代文学の父であることを考慮すると、月光により「狂気」が誘発される点が大変興味深く、これは清王朝が滅びて新しい時代を迎えた当時の中国における価値観のパラダイムシフトについて書いたモノでもあるかもしれないと思いました。2025/03/23
ちくわ
84
魯迅の思想が多分に盛り込まれた短編小説群。世界から畏怖された眠れる獅子⇒西欧列強に喰い物にされ大没落⇒国民革命という激動期の中国のリアルが窺い知れる。が、何も中国に限らず、世界中で普遍的に起こっている『思考停止に陥った民衆』の危うさが描かれている。日本なんて典型例だな…。さて、印象に残ったのは藤野先生。先生のような人と出遭えるか…掘り下げれば、先生のような人に選ばれるか?が人生を大きく左右する。昨今投資がブームだが、投資はするんじゃない…自分が投資されるには?を考え実行する事が大切だと自分は思っている。2025/05/12
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