ビッグコミックススペシャル<br> スキエンティア

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ビッグコミックススペシャル
スキエンティア

  • 著者名:戸田誠二【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 小学館(2014/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784091831064

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内容説明

灯がともる。涙があふれる。
『世にも奇妙な物語』にてドラマ化された
一編を含む、名手の傑作ヒューマンSFシリーズ!

街がある。
その街には、「スキエンティア(科学の女神)」と呼ばれる像が
掲げられた超高層タワーが立っている。
ひときわ高く、あたかも人々の営みを見つめるように。
主人公はその街に生きる彷徨える者たち。
彼らは今日も、己の人生を一変させたいと願い、
「禁断の科学」にすがる…

自殺願望のある女が、車椅子の老婆に身体をレンタルする
『ボディレンタル』
飲ませた相手に必ず惚れられるクスリ
『媚薬』
母親が死んだ娘のクローンを育てる
『クローン』
愛が見えると噂のドラッグを女子高生が求める
『ドラッグ』
それを使うと誰もが「天才」になれる
『覚醒機』
ほか、全7編を収録。

戸田誠二プロフィール
1969年静岡県生まれ。自身のHP「COMPLEX POOL」にてオリジナル短編漫画の無料公開を開始、「インディーズコミック」の地平を拓く。それらの作品を集めた『生きるススメ』で単行本デビュー。
代表作『しあわせ』『ストーリー』『説得ゲーム』『唄う骨』『化けの皮』『美咲ヶ丘ite』

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

a

12
この作品のテーマはまさに、「生きることへの執着」だと思います。物語の舞台は少し未来で、人の思考・感情を操れる装置があったり、人工知能が発展していたりして、それらのSF要素が現実的で面白い…ただし、あくまでSFは作者が伝えたいテーマを伝えるための手段に過ぎないのだと思いました。当該作品で私が特に好きな短編は、第1話の「ボディレンタル」と第2話の「媚薬」でした。全力で生きることへの素晴らしさが、各話に詰め込まれており、また、余韻に浸れるものも多く、非常に好きな漫画になりそうです。。2015/08/09

たくのみ

10
ボディレンタル、媚薬、クローン、抗鬱機…ドラえもんですら、バッドエンドなオチが待ってるテーマなのに、予断をよそに展開する嬉しい裏切られ感。SFだが、ヒューマンな視線がうれしい。人間の可能性を信じたくなる、7本お話。主人公たちはどこにでもいそうな男女ばかり。(女性がみんな似てるのは気のせい?)弱さ、孤独、挫折、その描き方がどれも優しいのだ。2014/04/29

ささやか@ケチャップマン

10
名作。ほんと名作。どの短編も上手くいかない人生にもがきながら、それでも希望へと向かって生きようとする人間が描かれていて、読んで良かったと思えた。この人の他の作品もぜひ読んでみたい。2013/11/04

マキノ

8
この人の描く漫画はSF設定も多いが、ここでいうSFはサイエンスフィクションという本来の意味ではなく藤子F不二雄の「すこし不思議」という意味が適切だろうと思う。 突出した絵柄ではないが、日常を切り取ったストーリーと相性のいい作者の漫画は読みやすくとても感情移入しやすい。 「クローン」が特にお気に入り。親子関係とはエゴなのだと思っているが、作中の母親の感情を考えると、本当に胸が苦しくて涙が止まらない。2015/10/11

ireadertj

6
なんか、立て続けにこういうの読んでしまった。 この歳になり、改めて思う。ただ、がむしゃらに進んでいくのがいいのか、その先のこと、そして、ただがむしゃらにやることに身体も心もついていかないのではと思うこと。 とりあえず、いっときでも純粋に笑顔を出せる状態ではいたい。2019/02/23

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