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内容説明
正しい論点で、問題解決力が劇的に向上する!
ロングセラー『仮説思考』の著者が明かすコンサルタントの暗黙知を解説。
ビジネスにおいて本当に大事なことは、やらないことを決めることだ。企業は数え切れないほど多くの問題を抱えていて、それらをすべて解決しようと思っても、時間もなければ人も足りない。仕事には期限がある。こなすことのできる工数も限られている。その中で解くべき問題を設定し、選択し、それに取り組み、成果をあげなければならない。成果をあげるには真の問題を選びとることが大切だ。
この真の問題を著者が25年間勤めたボストンコンサルティンググループでは「論点」と呼ぶ。そして、論点を設定するという、問題解決の最上流に当たるプロセスが「論点思考」である。論点を設定することにより、考えるべきことが絞られ、問題解決のスピードは上がり、解決策を実行したときの効果も高くなる。成果を出すには、「正しい答え」でなく、「正しい問い」「解くべき問題」=論点が重要となる。「間違った問い・問題」に取り組むことは大いなる「時間のムダ」であるという。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイスケ
87
audible で視聴。課題発見や課題解決のためにどのように論点を整理するのかと繰り返し説明している。因数分解して考えることは良くやるなと思った。「おわりに」の言葉に「あるある」とちょっと笑った。2022/11/30
esop
79
仮設思考に続く『論点思考』。 内田和成さんの作品。ビジネスパーソンには必見と言ったら過言かもしれないが、読んでおいて損はない。 前作は問題の解決能力を論じていたが、本作では問題発見を論じる本である。 正しい問題設定ができなければ、真に必要な解決にはつながらない。 どこに論点を置くのか、本質を見極めないと、リーダーは誤った判断をしてしまう。 論点候補を拾い出す→絞り込む→確定する→全体像で確認する。鳥の目、虫の目で考える。自分の2つ上の立場(役職)で物事を捉える。これらを覚えておこう。 良作◎2025/04/13
Willie the Wildcat
53
見極める力。”動き”を踏まえた真の課題選定。出戻りの影響はヒト・モノ・カネ、そして時間のロス。至極当然の話だが、課題は如何に勘所を養うか、つまり経験。「当たり」のつけ方に解答はないかもしれないが、せめて日々の仕事・生活の中でのヒントがあると、読者フレンドリーなのだが・・・。論旨は至極当然であり納得感はあるものの、一歩踏み込んだ”HOW”の深みが無いのが悩ましい。そこを含めての経験と解釈。なお、解決できるかどうかの視点も程度問題。期待される成果と各種変数次第という気がする。2016/10/07
T2y@
24
正しい「答え」ではなく、正しい「問い」が必要である。 問題解決能力から、問題発見・設定能力へ。 『論点』候補を拾い出し、絞り込み、正しく『論点』を見極めてから、答えを導き出す。 自身と部下をも向上へ導く、一皮向ける為に習得すべき考察多数。全てが目からウロコ。久しぶりに骨太なビジネス書に出会った。2016/10/09
メガネ
18
本を読むにあたって、大学で学んだことの一つは、問題はなにかということ。言い換えるとそれは、何が論点かということだと思います。そのことを意識して以来気になっていた本でしたが、図書館でふらっと見つけて読んでみました。(ビジネスにおいて)何が問題かを考えることについては、そもそも何が問題として考えられるかということを知る必要があると認識。当たりをつけて考えることを特徴としてます。小論点、中論点、大論点とあり、優れたコンサルタントは、中論点から小論点を導き出すことのできる人らしいです。2015/05/17