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内容説明
三大財閥中、三百年以上の歴史を持つ旧家の三井・住友に対し、三菱は明治の動乱に乗じて短期間で巨万の富を築いた特異な会社である。坂本龍馬の遺志を継いで海運業を起こし、権謀術数を駆使してわずか五年で頂点を極めた政商・岩崎弥太郎。日本初のビジネス街・丸の内を建設した二代目・弥之助。戦争景気で業績を伸ばし、昭和の大不況を勝ち残った三代目・久弥と四代目・小弥太。時代に即した巧みな経営術と、現在も続く財界随一のグループ結束力で成り上がった一族、岩崎家四代のビジネス立志伝!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろき@巨人の肩
132
岩崎家四代による三菱創業史。岩崎弥太郎、弟・弥之助、息子・久弥、弥之助の息子・小弥太。弥太郎と小弥太は動のリーダーシップ、弥之助と久弥は静のリーダーシップ。明治時代の有力企業の一つとして、常に公の精神を貫き、四代で三菱グループを築く。弥太郎は海援隊を系譜とし日本郵船の礎となる三菱海上王国を設立。弥之助は、国策共同運輸との対立後の三菱海運業合併を英断。一から三菱陸上王国を再築。弥太郎との約束のもと、久弥への禅譲。久弥の日本郵船のグループ奪還、小弥太の戦後財閥解体の抵抗。「組織の三菱」たる所以を見た。2021/03/19
kawa
39
岩崎弥太郎、本書では竜馬の盟友と記される。司馬先生の「竜馬がゆく」では仇役的な存在で、あんまりな配役だったのだけれど…、どちらが真実か? とは言え、竜馬が目指した「世界の海援隊」を、ある意味実現したのは弥太郎、歴史の皮肉がここにあるということか。幕末・維新物語好きにはサイドストーリーとして目を通しておいて損のない一作。弥太郎も凄いが、その後の弥之助(好感度高い)、久弥、小太郎も一流企業家として抜群に描かれる。こうなると、陰はないのかとへそ曲がりは勘ぐってしまうのだけれど…。2019/02/09
もりやまたけよし
37
幕末から明治までの三菱の成り立ちがよくわかる。いつの時代も、実務の出来る人は重宝されることを実感。2018/09/02
Kikuyo
31
創始者弥太郎はじめ、日本初のビジネス街・丸の内を建設した弥之助、岩崎家4代と三菱の発展を知ることができる本。 ビジネスのみならず、私たちは今この方たちから福祉・文化事業を通じて多くの恩恵を受け ている。貴重な文化遺産の流出を防ぐため、刀剣や書画を保存しようと収集されたこと、美しい庭園な ど。海運業、教育事業、農牧事業など本当に多岐にわたる事業展開、国家の繁栄を最終的に目指した経営理念、三菱の懐の 深さ大きさを知ることができた。2017/05/12
Yuma Usui
30
岩崎弥太郎と弟、息子たちが三菱を創り育てた軌跡を紹介した一冊。廃藩置県や亀山社中から続く海運業の統廃合、多角経営化や財閥解体など、それぞれの状況で後を継いだ社長のキャラクターが発揮されて面白いものだった。兄の弥太郎と弟の弥之助は秀吉と秀長のように見えて豊臣家の歴史のifを見てるような感じで楽しめた。2019/03/17
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