ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 混戦

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ハヤカワ・ミステリ文庫
混戦

  • ISBN:9784150707101

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内容説明

〔競馬シリーズ〕英国の人気ジョッキーらを乗せたチェロキイ機は、予定外の着陸を決行した。点検のために総ての乗客が降りたその直後、チェロキイ機は轟音とともに燃えあがった。命を狙われているのは誰なのか? 早くも炸裂する敵の罠! 著者が、騎手とパイロットの体験を充分に活かして送る白熱のスリラー。/掲出の書影は底本のものです

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

140
この話はあまり競馬界での出来事というよりも、ミステリーロマン的な色彩がつよい作品だと思いました。主人公はエアタクシーの操縦士で、そこで遺産や競馬界のことが絡んでくるのですが、まあ楽しめました。最後は主人公がどうなったかということで読者の予想に任されたのでしょうか?2016/11/29

背番号10@せばてん。

26
1990年6月6日読了。競馬シリーズ第9弾。ディック・フランシス、2010年永眠。自分に多大なる影響を与えてくれた、巨星に心より合掌。(2024年4月30日入力)1990/06/06

bookkeeper

18
★★★★★ 再読。主人公は零細エアタクシー・パイロット。人生に絶望し、人との関わりを避けて閉ざしていた心が、ゆっくりと開きだす。 騎手と双子姉妹とで川辺で遊ぶシーン、難病の家族のいる悲しみが胸に迫る。ほんの数ページだが競馬シリーズ屈指の美しさ。ナンシイのセスナ機を捜索するシーンは、茫漠たる大空の恐ろしさに手に汗を握る。 経済的な苦境にあっても、将来に辛い別れがあるとしても、彼らは確かに豊かな人生を歩んでいると感じられる。 「記憶に値するなにかがあるがゆえに、君たちはいつまでも今年の夏を覚えている」2018/11/13

ぺぱごじら

17
主人公は訳ありのエアタクシーパイロット。フランシスお得意の『ロマンス路線』作品。25年以上前の読了だけど、この作品の始めとラストと『事件の理由』だけはしっかり覚えていたが、ヒロインのことをすっかり忘れていた(笑)。途中のアドベンチャにはハラハラ。二作前の『罰金』から一作空け、またその設定かハードボイルドも大変だなとか悪いこと考えてはいけません(笑)。2015-302015/02/28

本の蟲

16
有名翻訳ミステリ〈競馬シリーズ〉9作目。主人公はエア・タクシーと呼ばれる小型チャーター機のパイロット。様々な不運が重なり、腕や経歴に見合っていない零細航空会社に勤めている。競馬関係者を乗せて国内競馬場を飛び回る日々のなか、ある日チャンピオン騎手であるコリン・ロスを乗せたフライトで事件が起こり…。5作目「飛越」同様、大戦中空軍パイロットだった作者経歴が存分に生かされる航空ミステリ。しかし主人公が競馬素人というのはシリーズ初。そんな彼でもわかる国民的ヒーロー=騎手はお国柄を感じさせるが、現代ではどうなんだろ2025/08/11

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