変調二人羽織

個数:1
紙書籍版価格
¥572
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

変調二人羽織

  • 著者名:連城三紀彦
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 光文社(2013/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334747145
  • NDC分類:913.6

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

東京の夜空に珍しく一羽の鶴が舞った夜、一人の落語家・伊呂八亭破鶴が殺された。舞台となった密室にいたのはいずれも破鶴に恨みを抱く関係者ばかり。捜査で続々と発覚する新事実。そして、衝撃の真相は――。伝説的探偵小説雑誌・幻影城の第3回新人賞を受賞した初期の傑作「変調二人羽織」を含む、読者を唸らせる連城ミステリー傑作5編を収録した永久保存版。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

172
連城さん処女作『変調二人羽織』を含む初期5作の短編集。 落語家の死を描いた表題作は、語り口の上手さ、意表を突くトリック、二転三転する展開など、初めて書いたとは思えない完成度で、その後の活躍や同業者にファンが多いのも頷ける。どの作品もシーンが目に浮かぶ描写と日本語を見事に操る会話が巧みだが、この頃は心情に重きを置いていない気もして少し物足りなかったのも正直なところ。とは言え、明治と昭和を並行して描いた『六花の印』は抜群の構成力と予想を軽々と超える結末は「お見事!」の一言…本作を読むだけでも手に取る価値あり!2018/05/31

みゆ

73
連城さんの初期の短編集。いずれも作品も二転三転があるもののトリック的にはちと弱いかなと(^-^; でも『六花の印』で人力車の車夫と車の運転手の場面転換は『あれ、どうなってんの?』と引き込まれ、なかなか凝った趣向だと思いました。やっぱ明治・大正を舞台にした連城さんが好きだな~♪2018/07/20

セウテス

70
デビュー作品「変調二人羽織」を含む、5つの短編集。どの作品も情緒性に溢れた、作者ならではの文章だと思う。当時の新しいミステリを描こう、という意識を感じる。東京そのものを密室に見立て、アリバイ崩しの謎解き「ある東京の扉」は、苦労はするが謎は解く事が出来る。しかし驚愕の真実が隠されており、しかも笑うしかない。「メビウスの環」「依子の日記」は、些細な表現に疑問を持ち、描かれる文章の裏に在る真実を見抜けるのか。「六花の印」のトリックは本当に発想の転換、素晴らしい。出来れば、もう少しヒントが欲しかった、解ける様に。2017/05/02

yumiko

66
一作一作大切に読み進めている連城三紀彦。今作は「幻影城」で新人賞を受賞した表題作を含めた短編集。捻って、捻って、ラストはちょっと肩透かし…(-_-)でもこれが処女作だとは恐れ入る。明らかに新人離れした文体で、編集者の目がとまったのもさもありなん。ミステリは犯人がすぐに分かって退屈だと言ったお父様に、それなら犯人の分からない推理小説をと書き始めた若き日のお姿が偲ばれる。お気に入りは「六花の印」。後の花葬シリーズを彷彿とさせる美しさと構成の妙技が光る一編。次はどの作品にしようかと思い悩むのもまた楽しい。2015/09/11

森オサム

63
文体が特徴的な事は言うまでも無いが、設定、トリックも非常に個性的である。その謎解きだけを捉えれば悪い意味でバカミスとも言いたくなるが、一遍の作品と考えれば文章の美しさに、また設定の妙に唸るしかない。短編とは思えない読後の疲労感が心地よい、今後も連城作品を読み続けたいと思う。あら?、本作の感想が書けて無いな。と言っても、これからも各作品毎にレビュー出来る気がしない。「凄かった」しか出て来ないだろうから。2017/11/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/514501
  • ご注意事項