文春文庫<br> 泣かないで、パーティはこれから

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文春文庫
泣かないで、パーティはこれから

  • 著者名:唯川恵
  • 価格 ¥540(本体¥491)
  • 文藝春秋(2012/05発売)
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  • ISBN:9784167727031
  • NDC分類:913.6

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内容説明

27歳の琴子は、勤務先の貿易会社が倒産、失業する。このまま結婚して家庭に入ろうか、と心が揺らいだ矢先、恋人からも振られてしまう。やっとの思いで始めた再就職活動。しかし望むような就職先はなく「もう限界。このまま田舎に帰ろうか」と思うように。そんな折、友人からパーティへの誘いが舞い込む…。世界をかけまわる仕事につきたい、よい結婚をしたい、という夢を諦めず、失敗しても前向きに進む琴子が、最後に見つける「私の居場所」とは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

92
面白かったです。恋人にも振られ、勤めていた会社が倒産するという散々な目に遭う琴子。故郷には帰りたくないのに、就職活動は上手くいかないのが妙にリアルさを感じました。でも、「自分を求めてくれる場所」を探して前向きに歩く姿は格好良いです。色々なことに奮闘する姿が爽やかでした。2016/05/05

YU-PI

38
読んでるうちにアレ⁈これ知ってる‼とおもったら再読でした(бвб;)たまにあります(笑)私も今、失業中なので…かなり読むのが辛かったです。ドヨ〜ンとしてしまいました。仕事辞めたいな〜と思ってる時に読んでいたら、もう少し頑張ろうと思えたかも知れない。未知の仕事に飛び込むって現実では厳しかったりもするから、単純に何でも挑戦してみようという気力が年々わかないけど挑戦は大事だなと思わせてくれた気がします。2014/04/04

キキ

32
自分も含め、なんだかんだで仕事も恋愛も夢見がちな女性が現実に多いけれど、それをスパッと切って現実を叩きつけながら、でも最後に少しだけ「そんなに上手くいくかなぁ~」って思わせる終わらせ方をする唯川さんの書く物語はすごく好き。運の良い人悪い人。チャンスに気付いて手を伸ばす人、それすら気付かない人。それも含めて人生なのかなぁ~(^^;努力はどこまで通用するんだろう?と、ふと考えてしまった。2015/08/06

ひなきち

27
喪失から再生…。読む人を元気づけるテーマである。他人の目を気にせず、あくまでも自分自身!が居心地良い~♪と思える環境に身を置けたら幸せだな。それを見つけた、ラストの晴れやかな琴子の姿が、眩しかった。残像のように、頭に残る小説になりそう。ドラマ化された際に流れていたMISIAの曲も聴きたくなった。2017/10/31

アコ

27
会社が突然倒産した直後に恋人と別れ、再就職活動と新たな出会い。すこぶる読みやすく、どう進んでどう終わるかもすぐに勘付くけど、琴子が気持ちのよいキャラで応援したくなる。平凡なOLだと自他共に認めているタイプだけど、実は自身にきちんとプライドを持ち、すぐに前を向く爽快さ。見習いたい女性像。◇「仕事をしたいと渇望しながらも、本当にしたかったのは仕事ではなく、就職という名の私を庇護してくれるようなもの(中略)たとえば私の身分を示すパスポートのような、そんな存在を求めていただけではないだろうか。」2017/09/18

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