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内容説明
いま多くの日本人は経済的に苦しみ、それに呼応し心の病も深刻化している。なぜ心の病が増えているのか。なぜ、そのような状況を生むことになったのか。本書で著者は、その原因を明らかにしようと試みている。本書の底本が書かれたのは2003年である。当時は構造改革の真っ只中。長引く不況で失業者は400万人を超え、経営苦を理由に自殺する経営者が急増していた。その当時と現在の日本人の「経済と心理の関係」は基本的に変わっていない、と著者は指摘する。では、なぜいま日本人の多くが閉塞感を感じているのだろうか。著者は、急激な構造改革、不況による閉塞感が、もともと「うつ気質」の日本人の「心」に影響し、日本的な人間関係や社会性の崩壊を生み出していると言う。つまり、「うつ気質」の日本人に、改革や経済成長を求めてきたこと。そのこと自体に無理があったのだと言うわけである。心理学の視点から現代日本に警鐘を鳴らす1冊。
目次
プロローグ
第1章 心の病にかかっている日本人
第2章 高度経済成長で日本人が失ったもの
第3章 日本人の心理を無視した景気回復政策
第4章 うつ病社会を生きる人々
第5章 変化をどう受け止めるか
第6章 日本の活路
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
PPP
0
★☆☆☆☆途中断念。2014/09/25
hana
0
なるほどな〜と共感できる部分は所多々あるけれど、自分の調子が良い時は気に留めないだろうな。いい気になっている時に読み直そう。 2012/04/02
Hideki Maeda
0
とても有意義であった。 いま日本で起こっていること、現状と未来がわかった気がする。 日本人が今やるべきこと、これからやるべきことがわかる。 暗い現実から明るい未来へシフトするであろうか。 このまま突き進めば没落するであろう。まさにパラダイムシフトが大事である。本当に向かうべきはどこなのかを考える。 そういう意味では正しく変化するのである。 現代の考え方がいかに表面的であるか、本質的ではないことがわかる。 大切なことはもっと根深いところにある。 今の日本人に大切なことは、この著書のあとがきにある。2023/02/07
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