内容説明
歴史的・構造的に発生している現代家族の困難。でもその中でも、子どもがいきいきと育ち、ともに生きるしあわせを実感できる家族とは、どのようなものでしょう?親ができる工夫と努力を、一緒に考えてみませんか。
目次
親は子どもの家庭教師になってはダメ?
子どもの自尊感を育てる家族、育てない家族
子どもの家出
家族による子どものハローワーク
「知的体力?」を育てる
親と子のコミュニケーション
ユーモアと子どもたち
思春期前夜の子どものいらだち
子どもの自立準備と家庭
「食育」と家庭の食生活の見直し〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Musica
1
講演のよう。博識で読みやすい。うんうんと肯定しながら読み進んだ。生協のおすすめだったか?昭和30年・・・隣近所に気軽に「放牧」して育てることができたからであり、家庭で子どもにたくさんの仕事をさせたからだ。子どもを家事や野良仕事に巻き込み育てることで一人前にし、外で思い切って遊ぶことで身体力、忍耐力、集中力などなどを子供自身に育てさせたのだ。・・・現代の親あるいは家族は、地域社会の協力と協働なしに、これまで地域社会が担ってきた育児という仕事を肩代わりさせられているわけだ。・・・人類は、数百万年ではじめて2020/08/10
chi0926
1
世界的に見て、日本の子供は自尊心が低く、母親は育児に満足していないという結果とのこと。孤立や閉塞感、世間の批判の中での手探り育児に満足や自信など得られるはずが無く。子供の自尊心を育てるには、まず親の精神環境や親自身の自尊心を整えることが大事では。2014/06/15
fn23
0
★★☆☆☆ 子ども自尊感を育てるための提案が述べられる。話は外遊び、親子の対話、食育などあちこちに。あとがき的な最終章「ファミリー・リテラシー」がもっと書かれるべきだったのでは?2010/10/24
Musica
0
生きる力ということが教育界でよく言われるが、その中心は、社会に出たときに生じる様々な問いや課題に、可能な限り的確な判断が下せ、しかもその線で行動できるという力、つまり、知的な能力だ。生きる力は道徳心や社会性にのみ還元されるものではない。 家庭での学力育てには三つの側面がある。生活の中である意味ゲーム的に知的練習させてやることだ。家庭内の会話を親子が一緒に考えあうたのしいものにする。子どもに本物の体験をさせて、好奇心をくすぐる。2020/08/13
愛希穂
0
後で2010/02/03