- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
私たちの身の周りにはさまざまな数字が溢れている。健康診断の正常値や失業率・有効求人倍率、テレビの視聴率など、個人にとっても社会にとっても、数字は大きな力を持っている。しかし、客観的でウソがないように見えるそれらの数字には、そのまま信じると騙されるものもしばしばある。たとえば、テレビの視聴率の0.1%の違いで広告会社は動くが、サンプル調査ゆえの誤差の範囲でまったく意味はない。医療・健康・経済・社会に関するいろいろな数字を取りあげて、そのウラを暴く。
目次
第1章 医療と健康の数字(メタボリックシンドロームの判定基準はおかしい コレステロールの正常値に根拠はない 日本人は無駄ながん検診ばかり受けている 脳ドックは脳外科医のためのもの!? 治療効果を誇張するトリック 「食品成分表」はどこまで信頼できるか 医師国家試験合格率のウソ 失政が起こした医師不足と看護師不足 病院で生まれて病院で死ぬ時代)
第2章 社会と経済の数字(天気予報は本当に当たっているのか? 意味のないテレビの視聴率競争 製造年月日が消費期限・賞味期限に変わった理由 民営化で郵便局のお客様が減った? 「最近、暑くなっているように思う」のは地球温暖化ではない 値下がりした株を買い増してしまう罠 失業率・求人倍率は実態を反映していない 女性の就労率は戦前のほうが高かった 少子化対策に必要なのは「子ども手当て」よりも保育の充実 婚外子が少子化問題を解決する 平均寿命は重要でない)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫丸
10
世間ではもうずいぶん長いこと感染症が話題になっているようだが、自粛的なことは終わったのだろうか。街を行く人の数はずいぶん増え、あの閑散とした雰囲気はなくなってしまった。やはり単位面積あたりの人間往来量には快適限界があり、都会では常時不快域なんである。人々の感染症に対する反応スペクトルは意外に広く、対応レベルもさまざま。まったくのノーケア派から究極的ロックダウン派まで、それぞれの判断がある。そして多くの場合、その根底には互いに矛盾を含むデータ達がひしめいている。問題は重症率・死亡率があまりに低いことにある。2022/05/12
ユウユウ
5
星3。分母を増やしたり減らしたりして数字を操作することはある意味分かりやすく、だからこそそんな簡単に操られるのかと思うと怖さを感じた。まずは何%という一見具体的な話も疑ってみる必要ががある。冷静な目線で数字も捉えられるようになりたい。“騙されるな!”2023/09/08
復活!! あくびちゃん!
4
(全般的には)面白かった。特に、第1章の医療関係に関する話は「へぇ~」と思わされることが多った。ただ、後半になるにしたがってやや尻すぼみになったのが、残念だったけど。2014/10/28
AKI
3
前々から視聴率の数パーセントの違いに一喜一憂するのって、意味あるのか?と思っていました。結論は、数パーセントはやはり統計誤差の範囲ということ。2020/06/13
はすのこ
3
利権と結びついている数字という存在。2016/01/19
-
- 電子書籍
- ゲキカワデビル(6) ちゃおコミックス
-
- 電子書籍
- 執らわれない心 - 日本人の生き方の原…