内容説明
カリスマ予備校講師・出口汪が日本の6大文豪の名作に隠された知られざるメッセージを読み解き、「名作が10倍面白くなる読み方」を紹介する。“先生”と女子高生“あいか”による「講義形式」で展開していく「楽しみながら読める!」スタイル。
目次
夏目漱石「こころ」<br/>おさらい・3分でわかる日本文学<br/>芥川龍之介「地獄変」<br/>谷崎潤一郎「春琴抄」<br/>川端康成「伊豆の踊子」<br/>太宰治「女の決闘」<br/>三島由紀夫「憂国」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あーさん☆GWは墓参りをハシゴしました。暑くてバテました。
85
読むのが苦手な方はこちらで名作をおさえておきましょう('・ω・') 2020/03/04
ばりぼー
44
超カリスマ予備校講師が紹介する「日本の名作を10倍面白く読む方法」。教科書に採録されながら、一部の抜粋であるために十分な解釈が不可能な夏目漱石「こころ」や、内容が「個性的」過ぎて到底教科書に採用されない芥川龍之介「地獄変」、谷崎潤一郎「春琴抄」、川端康成「伊豆の踊子」、太宰治「女の決闘」、三島由紀夫「憂国」の全6編を俎上にのせ、素材の良さを損なうことなく巧みに捌いてくれています。なかでも、「地獄変」の「奈落には己の娘が待っている」の解釈には、正直目から鱗。自分も先入観に凝り固まっていました、反省。2016/09/07
レモン
37
日本の名作を女子高生との対話形式で読み解き、理解を深める作品。講義を聞いているようで、読み慣れない文体で意味がわからない箇所があっても、すぐに解説があるのでどんどん読み進めていける。夏目漱石の『こころ』に始まり、芥川の『地獄変』、谷崎の『春琴抄』、川端の『伊豆の踊子』、太宰の『女の決闘』、三島の『憂国』が紹介されている。『伊豆の踊子』は昔読み、特に事件もなく終わったという印象しか持たなかったため、解説を読んで腑に落ちた。他は未読が多く、全体的に痛い描写がある作品が多いのは、意図してのことだろうか。2022/03/11
navyblue
22
女子高校生「あいか」さんと先生の対話形式ですすむ、近代文学の6作品の解説。「こころ」における襖の役割が興味深かった。文学を読むときにどんなところに注目していったらいいのか、解説を読みながら勉強になる。谷崎潤一郎の「春琴抄」をはじめ、この本を読んだら、教科書でしか知らない近代文学の魅力に気がつくだろう。高校生はもちろん、大人にもおすすめしたい。2018/03/11
のっち
10
☆☆☆高校生の頃、現代文の問題集でお世話になった出口氏の近代文学案内。教科書で扱うには過激過ぎる内容ということだろう。漱石から始まり、芥川、谷崎、川端、太宰、三島の作品を取り上げられている。女子高生との会話体で解説してあるので、読む人によって好みは分かれそうだが、自分としてはとても分かりやすかった。特に芥川の「地獄変」は何度も読んでいたのだが、出口氏のような解釈までには及んでいなかった。これを期に、近代文学にももっと触れてみたい!2017/05/05
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