講談社+α文庫<br> 外務省に裏切られた日本人スパイ

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講談社+α文庫
外務省に裏切られた日本人スパイ

  • ISBN:9784062813303

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内容説明

愛国者は見捨てられた。中国公安に逮捕され、獄につながれた日々。「我々は無関係」と居直った政府の非道を問う! 「佐藤優が見た『原博文事件』」収録。※本書は2008年5月、小学館より刊行された『私は外務省の傭われスパイだった』を改題し、再編集したものです。

目次

第1部 逮捕された日本人スパイ(拘束 スパイ摘発のプロ・中国国家安全省 拘置所での生活 妻と外務省の裏切り 自殺未遂 判決と暴行)
第2部 ホームレスから社長、そしてスパイに転じた波乱の半生(残留孤児二世として帰国 新聞を発行 若手エリート外交官 「日本人」としての誇り 中国の国家機密)
第3部 中国「獄中生活」の知られざる実態(拘置所の仲間たち 北京市第二監獄 刑務所仲間は二十数ヵ国42人の外国籍囚人 日本大使館の非道な態度 妻への思い 外国籍囚人の権利獲得闘争 監獄での探偵経験―“犯人”は模範囚だった 良郷監獄での半年間)
第4部 「棄民」と「裏切り」の日本外交(国会答弁とその余波 特別対談 佐藤優が見た「原博文事件」)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

28
母は中国残留孤児であり著者は2世。 読み始めは石塚外務官僚の言動の信憑性に疑いを持っていたが、後半に国会答弁に取り上げられた記述を読み、これは現実に起こった事であり、著者は外務省にトカゲの尻尾の如く切られた棄民であると感じた。これは著者から売り込んだ話でなく、外務省の石塚から依頼された話であり、詐欺師まがいの言動に腹がたつ。その石塚は18年に広州総領事と出世している。新聞の発行を手がけ、独自の情報網を得ていたと見られる。月々10万円と安い報酬で協力し、危ない橋を渡ってしまった著者に同情を禁じえない。続く→2019/03/01

うたまる

2
官僚・公務員の屑エピソードは嫌になるほど見てきたが、本書で語られる事実はその中でも一等頭抜けている。自国民保護どころか、むしろ積極的に協力者たる日本人を危地に追いやり、都合が悪くなると組織ぐるみで知らん振りする有り様。その振る舞い、その志操、全く美しくない。最近のニュースで民度の低さを揶揄される中国人よりも数段劣る。最悪なのは、そんな中国人刑務官による、この日本人外交官評……「日本大使館は中国の監獄の出先機関みたいなものだなあ。日本の外交官はまるでボランティアの外国籍囚人管理者のようだ」2013/11/08

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