内容説明
十七歳の少年ワイリーはロマヌアに住むかけ出しの泥棒だ。十年前に一匹の王族サビネズミを助けたことがきっかけで一日二十四匹のサビネズミを自分の手足のように使えるようになる。ワイリーは師匠に認めてもらいたく「腕試し」のため、ある邸宅に忍び込む。盗みを終え屋根に出たときシュリカと出会った。シュリカは小国コレンバの王女だ。そうとも知らず、ワイリーは彼女にロマヌアの案内を頼まれる。渋々それに従うが一人の女性として意識し始める…。しかしシュリカにはもう一つ大きな秘密が!?※巻末ページのリンク先にはジャンプ出来ませんのでご了承下さい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月華
2
図書館 2009年11月発行。主人公のやることなすこと裏目に出ているようなお話でした。あらすじを読んだ限りでは全然雰囲気を感じなかったけれど、中身はなかなか殺伐としていました。いろいろちりばめている割にはあまり生かし切れていない印象でした。視点が唐突に変わるのには最初はなれなくて、あれ、という感じでした。結局はシュリカの思惑通りに物事が運んだということなのかな。2014/05/15
アデル
1
タイトルとネズミ遣いというところに惹かれたけど、『怪盗』なんて呼び方一度も出なかったよ。『泥棒』じゃん。砂漠の国の王女、本の虫、私の好みにドストライク…が、後半息切れしたのか情景描写はめちゃくちゃだし、20年前に結局何があったのか分からず終い。針金の足場ってどんなの?173ページ左下、提督が卵を盗み出した、の情報はどこから出た?!シュリカの嘘も持ち上げた割りに大したことない。特に一人称は統一した方がいい。異名は使い所によってはカッコイイけど多用すると読者が混乱する。落とし所はナイス。殺さなくてもいいと思う2014/03/13
百合
1
サビネズミが真面目で柔軟性がないって言うけど、ワイリーのドン臭さもなかなかのものですよね。ネズミ算式で増えるとはいえ、サビネズミがたくさん殺されて可哀想だった。2010/01/22
ダージリン
1
ヒーロー・ヒロインも良いが、サビネズミも良い。2009/12/11
三毛招き
0
人妻ヒロイン! そういうのもあるのか。/どことなく、海外の児童文学っぽいイメージ。2012/10/01
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