講談社現代新書<br> 奪われた「三種の神器」 皇位継承の中世史

個数:1
紙書籍版価格
¥792
  • 電子書籍
  • Reader

講談社現代新書
奪われた「三種の神器」 皇位継承の中世史

  • 著者名:渡邊大門【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 講談社(2015/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062880220

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

壇ノ浦の合戦から後南朝まで。天皇の証をめぐる壮絶なドラマ! 壇ノ浦の合戦、南北朝の対立、皇位奪還を狙う後南朝──。鏡・剣・玉という、歴代天皇の皇位継承のシンボルを求めて繰り広げられた争奪戦を通して、中世期の神器をとらえなおす1冊。(講談社現代新書)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

25
皇位継承の証として重要視された三種の神器は安徳天皇の入水によって宝剣を喪失し、次の後鳥羽天皇は宝剣のないまま践祚をする事態になりますが、新たな宝剣を創出するまでに25年以上かかります。南北朝時代になると三種の神器は何度も南朝に奪われたり、取り戻したりしながらする中で一条兼良が天皇の存在基盤を三種の神器によらないという説を唱えるようになってきます。先例を重んじながら、それだけでは対応できない場合に新儀を行っていくところに皇室が今日まで続いてきた知恵の一端を知ることができたと思います。2019/09/12

inokori

6
主として南北朝期の通史を「三種の神器」の動向を中心に概説するような内容を想像していたのだが,けっこう教科書外の細かさで難しかった.後半は著者の専門とする赤松氏の興亡と再興過程が詳述される.後南朝の失地回復と反幕府派の「造反有理」を示すための三種の神器との利害一致,管領家相互の覇権抗争等々応仁の乱の淵源が見えてくる.2010/01/02

nagoyan

5
優。源平期における神器の地位と応仁乱直前のその地位を、南北朝動乱期をはさんで具体的に描く。後南朝と赤松氏の関係などは興味深く、有力守護層の権力闘争がその真因とする論旨は納得しやすい。別に、一条兼良の神器観がいかにして成立したか知りたいと思った。2010/02/13

いきもの

4
天皇の即位に関わる三種の神器の変遷と意味合いの変化。安徳天皇の宝剣喪失から後鳥羽の即位、南北朝時代の混乱と禁闕の変から長禄の変に及ぶ南朝残党による神器強奪と赤松遺臣によるその奪還。主に南北朝から室町時代にフォーカスを当てているが、三種の神器をめぐる攻防がとてもおもしろかった。2016/08/19

孤独な読書人

3
1、2章は標題通り三種の神器の位置づけを中心に話が進みます。3~5章はやや三種の神器の話から遠ざかって赤松氏や後南朝の話が中心にんなります。後南朝に興味のある人にとっては3~5章の話は面白いと思います。2011/10/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/535117
  • ご注意事項