内容説明
『枕草子』は、平安時代宮中に仕えた女房、清少納言が書いた随筆である。日本の古典の中で「徒然草」とならんで最もすぐれた随筆文学とされている。1000年の時を経てなお読みつがれる魅力、それは人間の心を深く見すえる目と、四季や風物に対するたぐいまれな感受性にほかならない。
目次
第1段 四季の美しさ―春はあけぼの
第8段 中宮がお産のために―大進生昌が家に
第9段 命婦のおとどという名のねこ―うえにさぶらう御ねこは
第23段 清涼殿のはなやかさ―清涼殿の丑寅のすみの
第24段 女の生き方―おいさきなく
第25段 興ざめなものは―すさまじきもの
第28段 いやな、にくらしいもの―にくきもの
第29段 どきどきするもの―こころときめきするもの
第30段 過ぎた日の恋しくなつかしいもの―すぎにしかた恋しきもの
第36段 七月のある朝のこと―七月ばかりいみじうあつければ〔ほか〕