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内容説明
里山資本主義の典型例ともいえる快著! 知る人ぞ知るNPO法人「農家の小せがれネットワーク」の代表が、家族経営ブランド「みやじ豚」誕生秘話を軸に農牧業の課題と展望を語り尽くす。きつい、汚い、かっこ悪いの3K産業に飛び込んで起業した著者が見つけた、既存のルールに囚われない働き方、考え方のヒント満載。働くことの意味、起業を考えている人にもおすすめ。「これまでよしとされてきた資本主義という仕組みだけではどうやら幸せに暮らせそうもない」―――そう感じているが、具体的に何をしていいのかわからない「78世代」(1978年以降に生まれた世代)に読んで欲しい1冊。
目次
第1章 人なし・知恵なし・収入は月3万円―僕が起業するまで
第2章 「農」をプロデュース!―農業プロデューサーという仕事
第3章 お客様は「友だち」です。―僕の商売のやりかた
第4章 ついでに理念も売ってます。―小さくても強いブランドになる方法
第5章 日本の農業を変える―農家のこせがれネットワーク設立へ
第6章 いまの仕事から大きな夢を描くための8の法則
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はじめさん
21
きつい、汚い、かっこ悪い、くさい、稼げない、結婚できない6K産業と揶揄される農業(一次産業)をかっこよくて、感動があって、稼げる 3K産業へーー。湘南の養豚農家の長男であった著者は、慶應大を卒業後、東京で起業の夢を持つ若者であった。特に父から帰って来いとも言われずいたが、天啓のようにスーツを脱ぎ、作業着に。地域ブランドではなく個人ブランド、一月100頭まで、低ストレス高栄養で飼育した豚を売り出し、地域、ひいては日本の農業を盛り上げる「こせがれ」NPOの発足など。NO農業NO LIFE(ガチで飢えて死ぬ)2018/07/11
むつこ
4
農家の3Kを変えたくて奮闘する青年。地域ブランドから個人ブランドとして自分たちの製品(ここでは豚肉)を確立し、ストーリーを伝える。食べる人の顔がみえると作りがいがあるし、命のバトンタッチの意味が明確になる。私も「みやじ豚」食べてみたい。2013/11/15
けんとまん1007
3
タイトルと装丁に惹かれた。農業、家族、ネットワーク、NPO、直接性など、いろんなキーワードがあり、それが一つの方向に向って結実している。しかも、それが新たな力を産むという、ワクワクするような物語が書かれているし、それが実際に起きていることなので、一層面白く感じられる。生産者と消費者、そしてそれを繋ぐ人というトライアングル。そいて、誰もが、根っこのところでは今の状況をよくないと思っているということ。それを表面化させる仕組みの一つがここにあるのかな。2011/06/07
メルセ・ひすい
3
12-115 ホトンド・・慶大の孝行息子・・モウ・・後が無い!が無い!どう転んでもクッテイケル・・緩すぎ・・お客様は・・友達 等身大・・日本的なナカヨシ、パワーは感じるが・・家族経営が理想・・今の世相は感じるが・・・皆がこうだとドーナンダ? 覚悟がいる・ン・イイノカモネ・いずれにしてもA.S. やO.C.の強欲とか人のフンドシよりはイイノカモ・・これまでよしとされてきた資本主義というしくみだけでは、どうやら幸せに暮らせそうもない−。幸せって゛家族゛ヒューマニズム? 本書くと脳マルダシニナル2010/02/07
Nさん
2
2009年刊行。著者は大卒後、一旦は就職するも、実家の養豚業を継ぐことを決心。現場を家族に任せ、如何に豚の価値を高めるか?プロデュースに携る。ここでも、生産→消費までの過程に自らが関わること(味・ネーミング・物語・販路)が重要そうである。また著者は、農家の後継ぎ支援NPOを立ち上げる。「農家なんて継ぎたくない!」という子せがれに対し、「かっこよくて、感動があって、稼げる」という新たな3Kを提案する。「ナナハチ世代」やら「自己啓発」チックな記述がやや鼻につくが、クールなホットガイの奮闘ぶりが伝わる作品だ。2020/07/23
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