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内容説明
2009年春に世界中を震撼させるパンデミック(世界的流行)をひき起こした豚由来の新型インフルエンザウイルスは、実は四つの異なるウイルスの遺伝子が混じり合って誕生したものだった。インフルエンザウイルスは有史以来人類の脅威となってきたが、その複雑な誕生システムについては意外に知られていない。強毒化も懸念されるインフルエンザウイルスはどのようにして生まれどのようなメカニズムで変異していくのか。ウイルス研究の世界的権威が、対策も含めて新型インフルエンザウイルスのすべてを明らかにする。【目次】序章 パンデミックの兆し/第1章 ウイルス予備知識/第2章 新型インフルエンザ誕生のメカニズム/第3章 新型インフルエンザウイルスの不気味な姿/第4章 「危ない」インフルエンザウイルスは他にもある/第5章 夏の北半球から去らなかった新型ウイルス/第6章 来るべき冬の大流行に備えて/付録 インフルエンザ以外の危険なウイルス
目次
序章 パンデミックの兆し
第1章 ウイルス予備知識
第2章 新型インフルエンザ誕生のメカニズム
第3章 新型インフルエンザウイルスの不気味な姿
第4章 「危ない」インフルエンザウイルスは他にもある
第5章 夏の北半球から去らなかった新型ウイルス
第6章 来るべき冬の大流行に備えて
付録 インフルエンザ以外の危険なウイルス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文章で飯を食う
4
新型インフルエンザの流行時に書かれた本だが、インフルの基本的なことを知るのにも役に立つ。インフルが鳥や豚に伝染ることは知っていたが、犬や馬やクジラにまで伝染るとは。いつパンデミックが起こるかわからない。せいぜい、まめに、ワクチンを接種することかな。2014/08/24
みー
1
やっと読み終わった。ウイルスの専門だから話はわかるけど、これは一般の読者の方たちはどれくらい理解できるのだろうか。インフルエンザ専門の研究者たちは、研究大変そうだな、と。ワクチンの重要性など、もう少し説明があってもよかったのでは。2016/05/19
レコバ
0
H1N1が2009年当時、人為的に作られたと報道されていた事を知らなかったが、筆者はこの説を明確しているが、Aソ連型については、作為か過失かは別として研究機関からの流出と論じている。油断すると後者が前者の論理を補強するため利用されそう。2013/10/30
羽景
0
知っているようで、実はあまり詳しくは知らなかったインフルエンザ。この本はやさしくインフルエンザについて解説してくれます。爆発的な流行が予想されてた新型インフルエンザ。鳥インフルエンザを警戒していたものの、それとは異なる豚インフルエンザだったこと。想定した鳥インフルエンザよりは弱いものであったが、いつどうなるかわからないこと、などなど、一度は目を通していたほうがいい本です。マスコミによる報道だけでは不安な方にもお勧め。正しい知識を手軽に広めるという新書の価値が最大限に生かされています。2010/02/12