内容説明
10月20日の西川善文・日本郵政社長の電撃的辞任、政権交代後の初めての臨時国会の開催。一言で言えば、こうした民主党政権の先行きを占うギリギリの最新情報までも取り込んだのが、類書には見られない本書の最大の特色だ。
小泉・竹中改革に対する批判は、鳩山由紀夫民主党政権が誕生した後もエスカレートする一方である。現在の日本が抱えるすべての問題の元凶が小泉・竹中改革にあったかのように非難する無節操な新政権の閣僚やTVコメンテーター、「100年に1度だから」「マニフェストに書いたから」という錦の御旗ですべての財政バラマキを正当化しようとした(している)麻生前政権や鳩山新政権の政策の有り様、10年先を議論すべき大事な時期に重箱の隅を突くような批判のための批判に明け暮れるマスコミ……、こうした現状は、日本の経済論壇における政策論議の長期的衰退を物語る。
本書はこうした現状に一石を投じ、議論の活性化を目指す。
※本書は2009年11月に東洋経済新報社より刊行された『「改革」はどこへ行った?』を電子書籍化したものです。
目次
はじめに 再び日本経済の迷走が始まった
第1章 逆戻りした日本―小泉後の日本経済
第2章 ずさんな政策論議―「一〇〇年に一度」という言い訳
第3章 誰が日本の前進を止めたのか
第4章 それでも日本経済は強くできる―再生への四つの提案
第5章 民主党政権にチャンスはあるか
結び 残された希望は政界再編
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころすけ
3
小泉政権前後の政治、経済について客観的に分析し、述べている。構造改革で経済を伸ばしたが、100年の一度を言い訳に全て台無しにした麻生政権。マクロ経済のビジョンなく、二重性格政権で、大きな政府になりつつある民主党政権。物事の本質を分かりやすく丁寧に書いた良書。2010/04/03
復活!! あくびちゃん!
2
(時間が経つと色褪せそうだが、今現在で見ると)良書。小泉政権時代の政策根拠が大変分かり易く書いてある。賛否両論はあろうが、この“根拠”のある方法論に真っ向から反論できる政治家がいるのだろうか? いかに我々が真実を知らず、日本の政治を見ているかが良く分かる。本当は今もこの著者が、強いリーダシップのある人の下で大臣をするべきなのだろう。2010/03/19
大石倫太朗
2
最近、講演を聞かせて頂いた、竹中平蔵氏の著作。現在の民主党の政策に的確に切り込み、しかも分かりやすく解説している。講演の内容も素晴らしかったが、この本を読んでさらによく理解できた。2009/11/22
Mr.deep
1
10年後予測や提言にインバウンド関連が全くないのが今となっては新鮮2020/09/27
Super Prayer
1
民主党政権にマクロ経済対策はない。など民主党の経済に対しての甘さを突いた本。参考になった。2009/12/20
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