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内容説明
日露戦争で、陸軍を率いてロシア軍を圧倒した兄・好古。海軍参謀としてバルチック艦隊を壊滅させた弟・真之。明治になってたかだか40年弱で、なぜ秋山兄弟のような世界に伍する人材が生まれたのか? 秋山兄弟の軍事的業績だけでなく、彼らを育てた明治日本の家庭、学校、軍隊での教育の考察を通して、逸材が生まれる社会、条件とは何かを探る。
目次
第1章 戦闘開始―日露戦争の現場で
第2章 赤ん坊をお寺にやっちゃ厭ぞな―深い兄弟愛
第3章 秋山兄弟、近代教育に漬かる―最初は軍人志望ではなかった二人
第4章 初陣・日清戦争―騎馬と軍艦
第5章 海外で専門教育を受ける―ナポレオンとマハン
第6章 秋山兄弟以外の「秋山」たち―下級武士を動かしたもの
終章 秋山兄弟の遺産―何を残し、何を残せなかったのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいた@読書中はお静かに
15
『坂の上の雲』読書中。補足資料として良い。特に冒頭の年表と第6章の『その兄弟以外の、秋山たち』。そして最も心に響いたのは第7章『秋山兄弟の遺産』の言葉たち。昭和期における日本の欠点として、教育・研究(特に海外研究や最新理論の探求)の停滞を指摘。個人の練磨、成長が国のためとなる。『誰か』がやるのではなく、『自分』がやる。これは歴史を省みて学ばなければならない明治人の気質であると思う。2014/01/04
喪中の雨巫女。
10
《私‐図書館》秋山兄弟は、明治に生まれるべきにして生まれたのかもしれない。2011/04/27
なつきネコ@成長した化け猫 久びさの成長
6
ドラマ・坂の上の雲を見た後で、秋山兄弟を知りたくなり読んでみた。明治期の勉学への意欲には脱帽する。そんな彼らの素養には江戸期の基礎があったんだな。あれほど、江戸時代の価値観を憎んでいた福沢諭吉も心根はそうだった。たしかに秋山好古のいざとなれば、拳銃で自殺する覚悟は古武士の観念を見るようだし、古武士の徳と近代の知識、さらに知識への飢え、それが明治人の強さなんだなと再開発した。しかし、作者の意見が入りすぎかなとおもう。私個人としては、好古に憧れているんだけど、真之の弱さと、感性の鋭さに共感してしまう。2015/12/10
夜郎自大
3
坂の上の雲、をなぞったような論説。もっと深掘りが欲しい。今の教育には如何に生きるか、を説くものがない、と嘆くだけでは物足りない。残念。2013/08/20
kazuyasi
2
秋山兄弟とその周りにエピソードを語りつつ、実は明治に優秀な人材がなぜ傑出したのかを説いている本。要約すると、四書五経などの”徳”を活学として捉えるための教育が前時代に行われていたからである。
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