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内容説明
現代人の龍馬像は、司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』を起点とし、司馬の描いた龍馬像によって定説が成された。しかし、残された手紙から読み取れる龍馬像は、正反対の考えの持ち主であることが見受けられる。本書では、もっとも確実な史料といえる手紙の徹底分析により、真実の姿を再検証する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
国士舘大学そっくりおじさん・寺
38
坂本龍馬の手紙を中心とした伝記。龍馬の本は今まで散々読んできたので、ざっくりと読む。真新しい部分は無いかと思いきや、ちょっとした指摘がなかなか良くて、なるほどと思う部分もしばしば。手紙は現代語で抄訳なのだが、原文の持ち味よりも書簡の内容を正確に伝える事を重視しており、改めて龍馬がどんな人間であったかを確認できてわかりやすい。単なる平和主義者でなく軍事に関心のある人であった。漫画やドラマ、小説で関心を持った人にはまず良い入門書であろう。帯に「龍馬はテロリストだった」とあるが、これは言い過ぎである。2015/10/09
maito/まいと
19
坂本龍馬の現存する手紙をベースに、龍馬が生きた時代背景や龍馬の思想や人物像に迫る1冊。手紙は現代語風に意訳されているので非常に読みやすく、時代背景も説明されているので龍馬初心者の方にもわかりやすい構成となっている(龍馬に対する著者分析はもう一つ深めてほしかった点あり)。それにしても改めて読むと、龍馬の文章力や論理力、分析力・描写力、そしてユニーク力?は、現代でも十分に通用する秀逸さ。いやむしろ学ぶべき点が多く、ちょっと手紙(できれば手書き)を出したくなる楽しさが生まれてきた・・・気がする(笑)2012/09/05
佐島楓
15
幕末つながりで再読。龍馬自身が書いた手紙から、ご本人のキャラクターをあぶりだすという趣向。筆まめ、姉及び妻思い、明朗な面がうかがえると同時に、冷静で兵法に強く、好戦的な戦略家という顔も見え興味深かった。2012/06/08
しょ~や
2
大河ドラマをやってるけど、ドラマの脚色をされてない実際の龍馬ってのはどんな人だったのかと思い読んだ。潔い決断のできる人であったようだが、ドラマとして語られるのとは違った一面もあったのではないかということを知れたのはよかった2010/10/14
Kentaro
0
伊藤博文や井上馨にグラバーを紹介したのも龍馬の意を汲んでいたようですが、そこに関わる部分は残っていませんね。幕末でもっとも人気のある龍馬も手紙では養子に対する不平不満、家族に対する本や着物、帯のおねだり、大政奉還における銃での闇討ち準備など伝えられていない部分もあったし、今で言う単純な平和主義でもなければ、徳川慶喜とは面識もなかったはずというような後日美化されたことも推測できます。グラバーとの関係をもう少し知りたかったですね。2016/07/14
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