内容説明
「育てるカウンセリング」の提唱者が、教師だからできるカウンセリングとは何かを明らかにし、その専門性を確立するための道筋を説く。
目次
第1章 教育カウンセリングの意味と意義
第2章 教育カウンセリングの特色
第3章 教育カウンセラーの守備範囲
第4章 カウンセリング心理学
第5章 教育カウンセリングの原理と方法と技法
第6章 教育カウンセラーの基本姿勢
第7章 教育カウンセリングと隣接するカウンセリングとの異同
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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教育カウンセリングは治療アプローチではなく教育発達アプローチであることが強調される。カウンセリング=臨床心理学,のイメージが強く,何かが起きたときの個別対応の専門的技法(専門家)と思い込んでいる。学校教育でのカウンセリングは予防的,開発的,グループ志向という特徴があり,治療的な臨床心理学(Clinical)では限界がある。通常の状態にある児童生徒に対して(大人や学校も対象らしいが),その発達課題を解決し成長するためにできることについて概説される。臨床心理学と目的が異なるため人間や現象の見方に違いがある。2025/04/30