内容説明
ダーシーは派遣会社で働きながら年老いたエミーと暮らしている。病気がちなエミーの看病をちゃんとしてあげたいダーシーは、時間を自由に使える今の生活をわりと気に入っていた。ある日、書類の配達を頼まれたダーシーは指定されたホテルに向かう。部屋にいたのは不穏な表情を浮かべた屈強な男二人で、中に引きずりこまれた彼女は、恐怖のあまり気を失ってしまう。目覚めたとき、そこには三人目の男がいた。「私をどうするつもり?」朦朧とする意識の中で、ダーシーは尋ねた。「脅迫に加担した君をどうしたらいいと思う?」男が険しい表情で言う。脅迫? まったく身に覚えのない彼の言葉にダーシーは呆然とした。■イマージュの人気作家ジェシカ・スティールの作品をお届けします。影のある一途なヒーローを描いて、多くの読者の支持を得る彼女。今回は意外な事件の連続に、その魅力が一層際立ちます。ご注目を!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はっつん
1
怖っ!ヒーロー君、犯罪です。ヒロインにアザまでつくって、傷害罪です。普通、結構なトラウマになる体験だけど、ジェシカヒロインらしく、自分以外を思いやる優しいが、ちょっと変わったヒロイン。ヒーローは一目ボレだったらしけど、自覚してる通り不器用すぎて、何にも伝わらず。ただ、出会いが出会いだけに当たり前。もっと、ヒロインに、謝り倒してほしかった。2017/03/11
こえん
1
再読。この話は解放されたヒロインが、警察に駆け込まなかった段階で破綻してると改めて思った。誘拐監禁犯に解放されて、保護する必要のある被扶養者がいるのに暢気に家に帰るなんてありえない。身の安全を確保するのが絶対、先。そこをクリアしてくれれば、なかなか楽しかったのに…今回はその先を読む気になれなかった。2010/02/24
くまた
0
わりと面白かったけど変わった人々。誘拐監禁されている割にお互い緊迫感が無さすぎる。一目惚れで監禁したら恋愛チャンスがあると思うヒーローも謎。普通嫌われない?主人公も自分はストックホルム症候群かもとは全く思わず、脅迫を暴力で片づけるヒーローを普通に受け入れ、いい人だと思う。お互い思い込み強すぎるし。でも、そこら辺をこんなものだと割り切れば可愛らしい登場人物達で楽しく読めた。 2015/07/20
りりか
0
前半のサスペンスな展開はジェシカ・スティールらしからぬ感じですが、落ちついてからはいつもの味。でも、話にちょっと無茶があるような…。個人的にはヒロインがヒーローに誤解でずっと責められ続けて、立場上やり返せないパターンが苦手なので、その部分は苦しかったです。ハッピーエンドはいつものジェシカで、良かったです。2012/03/09
葉月
0
C2011/03/18