内容説明
大勢の同僚の前で元夫と熱いキスを交わすなんて！ハロウィーンのパーティ会場で、ナタリーは途方に暮れた。ひと月ほど前、小児科の研修医として働き始めた彼女は、新任の男性医師を紹介され、愕然とした。六年前に離婚したキットだったのだ。このキスで、隠していた二人の過去が噂になるのは必至だ。逃げるように会場を出るナタリーに、キットが言った。「君をひとりで帰らせるわけにはいかない」だめよ。今、送ってもらったら、誘惑に屈してしまう。元夫とよりを戻すこと――それは、身の破滅を意味するのだから。■ハーレクイン・ディザイアでも活躍するケイト・ハーディが、思いがけず再会した元夫婦の愛と苦悩の物語をお届けします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
20
タイトルが内容にそぐわない気が。生後間も間もない我が子を失い、悲しみに向き合うことができず離婚した夫婦が6年後病院で再会。もともと医師だったヒーローが我が子の命を救えなかった後悔から専門を小児科に変え、教師だったヒロインが猛勉強の末医師に。深い悲しみを抱きつつ、前を向こうとしているふたりが過去の問題を一つ一つ掘り起こして関係を修復していくお話です。はっきり言ってヒーローの方が罪が重い。それを理解した上で粘り強く彼女の心をほぐしていく姿勢に好感が持てた。2017/06/16
たまきら
18
読み友さんから。夫婦再生ものです。息子の死をきっかけに小児科医になった元歴史教師（！）の才媛と、元夫（こちらは元々医師）のお話です。お互い未練タラタラだけど、息子の死やコミュニケーション不足が重なり、傷つくことが怖くて次の一歩が踏み出せずにいるのが切ない…。この人はメディカルロマンスが得意で、なんかERの走りみたいだなあ、と思います。2017/08/28
みろん
2
学生結婚したが子供を亡くしたことで破綻した夫婦の再生話。それがどんなに幸せだったかなんて、後にならないとわからないものだという心理に共感…。心理描写がなかなか上手い。2009/12/12
ととめ
1
生後６週間の息子を失った教師と外科研修医が離婚。６年後、小児科で研修医と上級医師として再会。最初、息子が死んだ当時のヒーローは最悪だな！って印象だったのが、話が進むにつれヒロインの問題も出てくる。誰かが悪い訳でなく、他の人も傷ついていて・・・ちゃんと話し合ったりカウンセリング受けるって大事なんだねって思った。2015/10/26
やまだ
1
子供を亡くし関係がぎくしゃくして離婚した夫婦の再会復縁モノ。ハーレでは許すの早っ！！ってのが多い中、問題が問題なだけに珍しくかなり時間もかけてるし、ヒーローの頑張りもあった作品（´∀`)後半のこれでもかって尽くすヒーロー。過去しでかした事も元から傲慢ヒーローとか言う訳じゃないし、若いなら仕方なく(だからといってヒロインからしたら許せることじゃないけど)それを時間が経って後悔して成長してるヒーローがよかった。ラストの「それでもかまわない。ぼくには君が～」ってセリフが感動するなぁ。じっくりとした心理描写がいい2012/06/09
