内容説明
エリザベスは友人宅で偶然、幼なじみに再会して言葉を失った。魅力的な微笑をたたえたサー・リチャード・ナイトリーは、少女のころからひそかに想いを寄せる相手なのだ。親に決められてリチャードの許婚となったエリザベスは、16歳のとき、彼に愛されていないことを知って結婚を断った。今、優美な淑女に変身した彼女にリチャードは目を奪われている。だが何も知らない彼に、あの秘密を悟られるわけにはいかない。戦争中、負傷して一時的に視力を失った彼を看病し、彼を想うあまり夜をともにした“メアリー”は私だということを。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
17
読み友さんから。顔はきれ~だけど心は醜い姉。小太りな少女だった彼女は、婚約者の男性が「君だったらよかったのに」と姉にキスしているところを見て傷つき、婚約を解消。男子はですね、色々あった後彼女に再会してですね、あまりに美女になっているのでメロメロに。自暴自棄になって看護してくれてる女性に手出ししたり、妻の過去に勝手に傷ついて不倫に走ったり、もう全く魅力がないんですよこの男子!謝罪もなし!…でも女子はかわいかったです。こんな男にはもったいないんですがねえ。ふん!お話は面白かったです。2016/09/12
Michelle
14
やっかいな小説というものがある。読んでいて全く面白いとは思えないのに、どういう決着をつけるのかだけは知りたいと思う小説。この小説がまさにそれ。プロットはよくできてるんだと思う。盛り上がりそうな所が、全部半音ずつズレてはずしまくっている感じでどうも気持ち悪い。2021/03/14
ぽこ
6
ヒロインは素直ではなく自分の気持ちを、心の内に秘めてしまうタイプ。ヒーローに対してはつっぱっているけど、実は彼のことが超大好きで面白かった。行動も一途でまっすぐで好感が持てた。意地悪なヒロイン姉も最後には「なるほど、そんな理由が・・・」と納得できた。2014/05/04
ぽこ
5
また読んじゃった。定期的に読みたくなる本。2017/03/31
kinta
2
コミック読了後改めて再読。というかコミックの方が「単純」風味の味付けがなされるだけ、まだましなヒーローだねえ。いやハーレクインのお約束事が満載とはいえ、ちょっとは反省しいや、ヒーローよ、という気分になる。それにしても久しぶりに長年にわたる女の暗い戦いを読んだ気がする。2018/10/04