内容説明
織田信長の命により、妻と嫡男を犠牲にした徳川家康。叔父の陰謀のため、弟を殺さざるを得なかった独眼竜・正宗。美濃の梟雄、斎藤道三の息の根をとめた長子・義竜……本来なら愛すべき家族を自らの手にかけた者ばかり。一族を守るため、権力を保持するため… その目的を達するために狂気ともいえる決断、行動にでた男たちの苦悩と悲哀がひしひしと伝わってきます!
目次
第1章 過酷な政局を乗り切るため、わが子さえも犠牲に(徳川家康―信長に背くことはできんのだ。許せ、信康 武田信玄―父の二の舞にはならんぞ、なってなるものか ほか)
第2章 何事も御家大事父を切らざるを得ない悲劇(源義朝―我らは官軍、縦横無尽に戦おうぞ 斎藤義竜―さすが道三の子にて候 ほか)
第3章 権力という魔物が、兄弟を骨肉の争いへ導く(源頼朝―義経の弁解、聞く耳持たず 北条時宗―「正室の子」か「側室の子」か、それが大事 ほか)
第4章 覇を競う者には、親族こそが獅子身中の虫(源義経―義仲も幼い頃に父を亡くしたそうな 織田信長―「天魔王」に相応しい裏切り・策謀の連続 ほか)