内容説明
海賊の娘アマンダはジャマイカ島で育ち、その自由奔放さから“ラ・ソヴアージユ野生児”と呼ばれていた。父が見せしめに処刑され悲嘆に暮れる彼女に、私掠船船長のクリフ・ド・ウォーレンが救いの手をさしのべた。英国社交界にいる生母のもとに彼女を送り届けてくれるという。粗野なアマンダが上流階級になじめるはずもなかったが、クリフは彼女を“淑女”に育て上げると宣言する。親切にしてくれる彼に、アマンダは恋心を募らせた。だが、ある夜、意を決して彼の寝室を訪れると、そこには冷たい拒絶が待っていた。「君と関係など持ちたくはない」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
19
父親の処刑を恩赦してもらうなら自分の純潔も差し出すーまっすぐな17歳の海賊の娘に惚れこんでしまう28歳ににやり。終始「いやいや、俺の好みは年上の成熟した女性だから!」と自己否定するおバカ男子を憐れむお話です。女子はいい迷惑でしたよ、もう。エピローグがかわいかった。2017/07/20
こえん
0
絞首刑になった海賊の娘のヒロイン・アマンダと、伯爵の三男で貿易商ときどき私掠船長のヒーロー・クリフ。ジャマイカで育ったアマンダを、英国にいる彼女の母親の元へ送り届けることになったクリフが、彼女にあれこれ意表を衝かれつつ強烈に惹かれてるのが楽しかった。育った環境は良くないのに、純粋でひたむきで一所懸命なアマンダが良かったので、いつまでも自分の気持ちを直視できないクリフには言ってやりたいことが…。ヒロインの母親のあくどくて嫌すぎだったけど、彼女の思惑を躱すやり方はなかなかだった。2010/03/30
みろん
0
またしても波乱万丈ロマンス!ブレンダ・ジョイスはストーリーテラーだと思う。この作者の描くヒロインは愛する者(今回は父)のためなら全てを投げうることが出来る強い女性。その父との別れの場面はちょっと泣けた…。後半になるほどヒーローがうじうじ悩みすぎてたのがちょっと減点…。2010/01/21
erie
0
ヒロインが気骨があってひたむきで◎。ヒーロー押され気味で、ちょっとヘタレ。ヒロイン母がひどい。2009/10/14