内容説明
人智学者ルドルフ・シュタイナーが1923年に執筆した三つの小論からなる「人智学と神秘主義の相違」(味形修訳)と1910~11年にかけてベルリンで行われた連続講演の第13回にあたる「仏陀」(新田義之訳)の2編で構成されています。
本書は1986年7月に人智学出版社より発行された『ルドルフ・シュタイナー著作全集32 人智学・神秘主義・仏教』を復刊したものです。
復刊に際しては、発行当時の時代背景を考慮して原本をできるだけ活かすこととしましたが、編者・訳者による若干の語句の修正が行われています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南註亭
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アマゾンで検索すると本書がピックアップされますが、私が読んでいるのは同名・同訳者のものでも、人智学出版社から1986年に出版されたものです。ルドルフ・シュタイナーの著作は、人によって好き嫌いがあるかもしれませんが、読んで損はしないと思います。シュタイナーの仏陀および仏教理解は、ショーペンハウアーの著作を踏まえたものであって、シュタイナー自身の主眼はキリストおよびキリスト教の霊性に向けられているので、偏った仏陀および仏教理解であるといえます。カテゴリは神智学ならオカルトに入れますが、こちらにします。2011/03/05