内容説明
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成長、生命、開花する姿、発達、下から上への成長とその反対向きの成長、母親的側面、老齢、人格、そして死と再生。豊穣かつ生命力に満ち溢れた木のイメージは、人間の心にとってどのような意味を持つのか。
目次
木、錬金術、アクティヴ・イマジネーション―監訳者による序
第1部 木の象徴の個別的表現
第2部 木の象徴の歴史と解釈について(元型的イメージとしての木 ヨドクス・グレウェルスの論説における木 四者体 錬金術における全体性のイメージについて 哲学の木の本質と発生 ゲラルドゥス・ドルネウスの木の解釈 薔薇色の血と薔薇 錬金術師の霊的状態 木の諸相 木の在処と起源 倒立した木 鳥と蛇 木の女性的ヌーメン 石としての木 業の危険性 防御手段としての悟性 責め苦のモチーフ 責め苦と結合問題との関係 人間としての木 無意識の解釈と統合)
解説にかえて 臨床場面における「樹木」に関するイマジネーション―その錬金術的側面がもたらす意義と「想像の木」法試行の覚え書き
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読書実践家
12
知性について考えることができる。いろんな学問の上に成立する哲学。学問の本質について、多面的に柔軟性を持って考えることの大切さについて教えてくれる。2016/03/05
読書実践家
11
様々なシンボリックな木の絵が登場。それが思考を促す。2016/05/04
記憶喪失した男
8
ユングの1954年の本。精神分析の本かと思ったら、そんなことはほとんど書いてなく、西洋神秘主義思想のまとめみたいな本だった。隠秘学の本として想像するイメージそのものの内容が書かれている。訳者あとがきでは、この本を精神分析として解釈することを書いてあるが、精神病患者に木の絵を描かせることにいったい何の意味があったのか、おれにはさっぱりわからない。神秘主義の本としては面白かった。2022/01/03
roughfractus02
8
アリストテレスが可能態/現実態概念を植物の種子からの成長過程から発想されたように、植物は過程を表す象徴表現である。著者にとって錬金術師が描く木の図像は「個性化」過程の象徴表現である。多数の図版からなる本書が、著者の臨床過程で患者の描いた木についてのアクティブ・イマジネーションの解釈からその象徴表現の歴史に移ると、木は宇宙の中心となり、海上や空から逆さに生え、螺旋を描いてさらに象徴度を高めていく。そして、その周りに配置される鳥や蛇や霊は、過程を要素(元素)に還元し、物質として完璧な「石」の性質を木に与える。2021/06/25
アテルイ
1
とりあえず、先にアクティブイマジネーションの書物を紐解かんといけないというのが、読んでいてわかった。基本的にクライアントが書いた絵とその解説が、主です。2012/06/09
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