死の枝

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¥825
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死の枝

  • 著者名:松本清張【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 新潮社(2013/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101109329

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内容説明

途方もなく膨張し、混乱し、錯綜した現代社会の裏面で複雑にもつれ、からみあうさまざまな犯罪。その陰に澱む愛憎と執念――狂気を装い、法の網の目を潜りぬけようとする男、交通地獄という世相の盲点を巧みに利用した殺人、猟奇事件の影に踊る札つきの不法建築業者、北国の闇を引き裂く夫婦殺害事件…。死神に捉えられ、破滅の深淵に陥ちてゆく人間たちを描く連作推理小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

じいじ

68
どの話も、つぎつぎに〈人が死ぬ〉とても怖~い11の短篇集。とびきり暑い今年の夏には、恰好と思って読みはじめたものの、意気地なしの爺には読了できませんでした。どの話も清張ですからハズレなしですが、【家紋】を…。ひとり娘をなかにして、夫婦円満に暮らす家庭に突然の不幸が…。夫が、そして妻が次々に呼び出されて…、5歳の娘は母親の機転で死をまぬがれます。事件は未解決のまま…18年が過ぎます。物語は最後の12頁に……。残りの5篇は、体制を立て直して読むことにします。2025/09/10

i-miya

68
2014.01.07(01/07)(再読)著。 (解説=中島河太郎) 清張の作品なら目を通すが、だからといって、他の作者の推理小説まで触手を伸ばさないという読者は多い。 M20年代、黒岩涙香。 硯友社(尾崎紅葉が盟主)は、涙香を目の敵にして、探偵小説退治に乗り出したほどだ。 しかし、涙香の創作、『無惨』は当時の読者に理解されず一編で終わった。 2014/01/07

i-miya

44
2014.02.27(02/07)(つづき)著。 02/26 (P284) (解説、中島河太郎、つづき) 即戦即決主義を取らない清張。 犯人が逮捕されるのは、わずかに『偽狂人の犯罪』だけ。 犯人側から物語が始まる展開。 『偽狂人の犯罪』・・・精神分裂症を装う。 信徒間の共同防衛意識。 同一パターンを避ける。 ◎『交通事故死1名』 1.東京の西郊外に延びるI街道という古い街道がある。 鎌倉に通じた道。 激しくなった自動車の通行。 早春、午後九時過ぎ、3/10。    2014/02/27

ナキウサギ

39
 枝と呼んでいいのだろうか。死に至るまでに広がるのヒトの気持ちの枝分かれ。真相を掴むために分かれていく情報や証言の様を枝と見るのか。実に簡単な盲点を容易に!軽快に!書き下ろしている。次から次へと進む短編は、曲がって伸びる枝みたい!振り回されてなんだなんだと言う間に読み終えた。2023/01/20

達ちゃん

34
バラエティに富んだなかなか渋い短編集。どの話もラストがたまりません。2021/09/05

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