内容説明
「雪江（ゆきえ）！」――男は、倉本千明（くらもとちあき）にそう呼びかけて来た。人違いなどではない。千明は、その男・室田照男（むろたてるお）を会社で失脚させるために偽名（ぎめい）を名乗り彼の愛人となったのだ。千明に素っ気なくされた室田は赤信号の横断歩道に歩を進め……。女子大生でありながら、千明は「壊し屋稼業」で多くの男を惑わし、その人生を狂わせてきた。その報いなのか！？ 何者かが彼女の命を狙う！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はなくま
6
やりきれない。浅はかな熱情、真摯な裏切り、割り切れる愛も泥沼の恋も辿り着く結末は過酷溢れる“罪と罰”。ただ、お互いが愛を求める寂しいこころは嫌いではない。2016/09/29
リプリー
5
赤川さんには珍しい悪女もの。 そして僕の大好きなジャンル。 ラストのほろ苦さも含めて僕はやっぱり赤川さんの作品が好きなんだな、と改めて実感。2016/03/12
みるくたると
3
☆32025/01/29
honmakainaa
3
2冊一気読み。こっちは結構面白かった。2019/08/03
ぱひよめ
3
壊し屋の話。壊し屋では、求人募集してないかしら？w免許更新の待ち時間用に買った小説。
