内容説明
看護師のエリノアは、偶然テンビー家に派遣されてきた。火事で重傷を負った当主ジェイソンの看護をするためだ。彼は、エリノアにとって憎んでも憎みきれない敵だった。六年前、恋人だったジェイソンの弟に連れられてきたとき、「君は弟にはふさわしくない」と、無理やり別れさせられたのだ。私の育ちが貧しいから、名門一家にはふさわしくないというのね。でも、必ずもう一度ここに戻ってくるわ――駅を離れる列車の中で、エリノアは涙にくれながら、かたく心に誓ったのだ。彼女はそのテンビー家に再び戻ってきた。しかもジェイソンは、ひどい怪我で歩けず、目も見えなくなっていた。エリノアは復讐の機会をうかがったが……。
感想・レビュー
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サティーシャ
1
看護師のエリノアは、火事で重傷を負った当主ジェイソンの看護をするため派遣された。彼は、六年前、恋人だったジェイソンの弟と無理やり別れさせられた敵だった。エリノアは復讐の機会をうかがったが…。エリノアの看護と心の動きがいいです。 2015/07/15
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★★★☆☆ はじめから威圧的だけど思慮深いヒーロー。六年後、図らずも戻ってきた成熟した大人に成長したヒロイン。名門の家長と貧しい出で弟の恋人から病人と看護師という関係の変化、その裏にある思い。二人をめぐる関係がいい。2012/03/12