内容説明
日本の「城」には21世紀を迎えた今もなお、多くの謎と不思議が存在している。
天下統一を賭けて戦った武将たちの城をめぐる攻防戦、険しい山中にそびえ立ち難攻不落といわれた城、そして自らの権力を見せつけるために建てた巨大な天守がある城など、城には、けっして世に出すわけにはいかない事件やスキャンダルが城の数だけ存在している。
そんな城の歴史の闇に隠された、謎の核心に迫ったのが本書である。
(「はじめに」より)
目次
1章 有名な城に隠された謎(名古屋城の金のシャチホコは小さくなった?;松本城はなぜ真っ黒なのか? ほか)
2章 個性的なつくりの城の謎(福岡城はわざと天守を作らなかった?;天守も石垣もない「鉄壁の城」があった? ほか)
3章 城の攻防にまつわる謎(小田原城は牛に攻め落とされた?;こやしで敵を蹴散らした千早城の秘策とは? ほか)
4章 不思議な言い伝えの謎(埋蔵金は本当にあるのか?;八王子城には亡霊がさまよっている? ほか)
5章 築城にまつわる謎(日本の城はいつ、どのように生まれた?;日本の城と世界の城の違いはどこにある? ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
29
硬軟取り混ぜた内容でした。第3章の城の攻防にまつわる謎が面白かったです。2023/06/28
sarie
12
お城が好きなので、「有名な城にまつわる謎」という謳い文句に惹かれて読んでみました。 驚くような謎は特に書かれていませんでしたが、暇つぶしには丁度よい感じ。 ひこにゃんは何故ネコなのか?なんていうのもあって面白かったです(笑)2016/08/01
たみ
9
コンビニ本。①有名な城に隠された謎②個性的なつくりの城の謎③城の攻防にまつわる謎④不思議な言い伝えの謎⑤築城にまつわる謎、全5章99話。見開き2pでひとつの話題、右側に文章、左側に写真や図を掲載。巻末に参考文献。石垣も天守もないけど鉄壁、視覚トリックを駆使して全体図を把握させない、わざと城を簡素にして幕府を刺激しないようにする、といった話題から、堀の種類、石積み専門集団など。城にも哲学や個性があるんだ…。歴史苦手意識克服のための第一歩になりそうです。ひこにゃんが猫の理由って、可愛いからだけじゃなかったのか2014/08/30
葉
3
名古屋城の金の鯱鉾が400年前よりも1/3になったというのは驚きである。江戸の町は鬼門や裏鬼門などの四神相応の考えで設計されているとのこと。姫路城を改修した池田輝政が発揮急死して子供も次々と死んでいった呪いがある。大阪城はよく行くが堀が非常に印象深い。熊本城は1口城主制度があるらしい。今度、沖縄に行くが首里城を見てみたい。首里城は天守も堀もない。城の設計プランは輪郭や連郭などの方式がある。2016/09/27
いおなずん
2
とおりゃんせの童謡とか知らんかった。知れば知るほど深いなぁ。2016/09/14