創元推理文庫<br> 田舎の刑事の趣味とお仕事

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創元推理文庫
田舎の刑事の趣味とお仕事

  • 著者名:滝田務雄【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 東京創元社(2012/12発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488499013

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内容説明

【2012年1月5日スタート、ドラマ「デカ黒川鈴木」原作】彼の名は黒川鈴木。姓名どちらも姓に見える点で、まあ珍名の部類に入る。職業は警察官。階級は巡査部長。既婚で子供はない。酒もタバコもやらない。ギャンブルなど論外。ふだんは大いにヒマながら、事件が起これば無能な白石と真面目な赤木、二人の部下と共に現場に急行する。起こる事件は本ワサビの大量盗難、コンビニ立てこもり、カラス騒動にトーテムポール損壊……のどかな田舎だって難事件は起きる。第三回ミステリーズ!新人賞を受賞した表題作から始まる脱力系ミステリ《田舎の刑事》シリーズ第一集。肩の力を抜いてお楽しみください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

109
田舎の刑事その1。連作短編集。それなりに優秀な刑事?が主人公ですがいろんな点で恵まれてないですなぁ。何気に妻がいいアクセント。2018/01/07

ちはや@灯れ松明の火

90
田舎が平和というのは都市伝説級の妄想であり、日本全国津々浦々どこだって事件は起きる。高級食材盗難や実弾発砲やコンビニ強盗の舞台は山奥や田園地帯のど真ん中で、宝石紛失騒動容疑者はカラスだし特命任務は幼稚園の交通安全講習だけど(震え声)。部下が天然ド阿呆でも暇な刑事課は何でも屋って呼ばれてもくじけないけど、食卓に並ぶブラックバスや糠味噌以下の家庭内待遇には心が折れる(半泣き)。でも刑事は悪と戦う孤独なロンリーウルフだからウサギに毒を吐かれても負けはしない。都会には都会の、そして田舎には田舎の犯罪があるのだ。 2016/05/04

カロリーナ

75
☆3+再読 田舎の刑事シリーズ第1弾。5編収録の脱力系警察小説。黒川の白石に対する内心の突っ込みが結構キツくて段々と白石が気の毒になってくるのですが、黒川妻の登場によりそれが一気に吹っ飛びます。奥さんのアクの強さ、キツさと言ったら!ウサ丸くんも出てきたら、も~う降参ですね。誰も勝てません。究極のブラックユーモアを求める方はこちらです。第5話の人名はすっごく面白くて、こういうの好き~。井馬南司で、戸景美奈。読みと事件が無関係なのもツボ~。続編に続きま~す。2015/06/04

ひめありす@灯れ松明の火

69
なかなかの名探偵ぶりを発揮するが、平素はネットゲームやら釣りやら、趣味にいそしむ黒川刑事。刑事コロンボ的に恰好いいぜ!と思っていたら、徐々に白石さんやら奥様やらに突っつきまわされてへにょへにょしていくのが可愛そう……と思いつつ、あまりの衰弱っぷりにちょっと笑ってしまいました。最初は『パインを乗せたハンバーグですわ』とか言ってて、「ですわ!ですわ来た!どのトーンですか?!」とばっちり白かった奥様が、だんだん黒く腹黒くなっていくのが素敵過ぎる。黒ウサギさんとのコンビは今後も続けてほしいですね。2012/02/08

たるき( ´ ▽ ` )ノ

65
Kindle版が激安だったので読んでみた。なかなかユニークなお話。黒川さんのイメージが、最初と最後では比べ物にならないくらい変化していた(笑)なにより、奥さんのキャラがぶっ飛んでいてびっくり!もうちょっと旦那さんに優しくしてあげて欲しい(^_^;)さらっと読めて息抜きになる感じ♪2017/04/19

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