内容説明
能の大成者・世阿弥が子のために書いた能楽論を、原文と脚注、現代語訳と評釈で読み解く。実践的な内容のみならず、幽玄の本質に迫る芸術論としての価値が高く、人生論としても秀逸。能作の書『三道』を併載。
目次
風姿花伝第一 年来稽古条々
風姿花伝第二 物学条々
風姿花伝第三 問答条々
風姿花伝第四 神儀
奥義
花伝第六 花修
花伝第七 別紙口伝
三道(能・作・書条々 三体作書条々)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
510
能の真髄を「花」にたとえて、世阿弥が語り尽くした伝書。わたしのようなにわかファンが気楽に取る内容を軽く超越していた。原文・現代語訳・解説という構成がありがたい。(わたしの推しはワキ方なので)途中のシテ方礼賛に少々引いてしまった感を差し引いても、能楽にとどまらずすべての芸能ごと、ひいてはビジネス書にも通ずる名著。再読必至。2021/07/17
優希
102
能の大成者・世阿弥による能楽論が2編おさめられていますが、どちらも役者としての舞台の成功へと導くための能楽論に思えました。美の本質に迫ることで、日本の伝統芸を極みへと誘う実践論となっているのが興味深いところです。能を知らなくても、芸事に生涯をかけた情熱を感じることができるのではないでしょうか。2016/07/22
ころこ
42
分厚くて怯むが、本文、現代語訳、解説の順で本文2~3ページごとに読み進めることができる。解説では論旨の混同や他の箇所とのつながりから書き換えられたところを指摘するなどあるが、角川シリーズの方針なのか平易でストレスなく読める。能作論書である『三道』があり、巻末に長い解説が付してある。世阿弥の生涯と『風姿花伝』と『三道』の解説になっている。解説は細かいので、読み飛ばしてウィキで補っても問題ない。世阿弥に惹かれるのは言うまでもなく魅力を「花」と表現したことにある。「能に花を知る事、この条々を見るに、無上第一なり2022/11/11
Kurara
35
☆ 能の世界に初めて入りました私にとって、人の名前すらちんぷんかんぷん。途中で挫折しました。。。まだまだ入り込むには自分の今の知識と情報量では読み切れないと感じました。また別の機会にしっかり読みます #NetGalleyJP2026/07/02
紫陽花と雨
31
二条良基に名付けられた幼名「藤若」才能豊かな美少年は、将軍・足利義満の後ろ盾もあり、父・観阿弥の英才教育を受け育つ、現代でも彼の作品は数多く残る、能を作り演じる者、世阿弥。その世阿弥の残した、本来は秘伝の書である能の道、芸の道をといた「風姿花伝」岩波版も読みましたが、こちらは現代語訳と解説が1項目ずつあり、非常にわかりやすかったです。また、世阿弥の著作・能の一覧、家系図までも記載の充実した1冊。最後の解説では簡単な世阿弥の人生も…これだけの人が島流しとは…。いつか本物の能を見に行きたい。2021/06/13
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