「乱世」のエクリチュール : 転形期の人と文化

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「乱世」のエクリチュール : 転形期の人と文化

  • 著者名:樋口大祐【著】
  • 価格 ¥5,016(本体¥4,560)
  • 森話社(2014/08発売)
  • ポイント 45pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784916087997

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内容説明

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中世日本における三つの「乱世」(源平争乱期・南北朝動乱期・戦国時代)を記述したテクスト群は、公定文化の価値観に回収されない、別の世界認識への可能性を秘めている。それらのテクストを動態的にとらえなおし、その孕み持つ多元性・異種混交性を照射する。

目次

「古典日本」と転形期のエクリチュール
第1部 一二世紀末?一四世紀の動乱とエクリチュール(敗者への眼差しと歴史叙述-『五代帝王物語』と宇多源氏春日流の系譜
重衡が立っていた場所-『平家物語』における「仏敵」の創出
清盛の「悪行」を読み替える-王法・仏法と海港の論理
『源平盛衰記』における「改作」について-笑いと複数性 ほか)
第2部 「長い一六世紀」の記憶とエクリチュール(転向キリシタンと楠伝説-世界宗教の記憶とその転生
転形期の記憶と抵抗-「徳川の平和」と『太平記評判秘伝理尽鈔』の眼差し
一向一揆と文学-ある対抗的「語り」についての覚書
他者・迫害・歓待-フロイス『日本史』における接触空間1 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

25
思いっきり学問の本に浸れる。◇平家物語に太平記、戦国期の軍記ものから読んでいく、時代の変わり目の人物像、そしてその描かれかた。複数の時代、複数のコミュニティに所属するということ、そうした人々が多く住まう海港の論理というのは、現代へ強い応用力を持っているように読める。これは、国際結婚をし、多重所属の妻と娘たちと暮らしているという(あとがき)著者が日々感じているリアリティなのだろうか。いや実際、このあとがき読んだ後、本文の論文たちが一気に面白くなったものな。2019/08/04

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