内容説明
メインタンクブロー!水深90メートルからの浮上決戦。圧潰の恐怖に耐えた濃炭酸ガスの中の戦場。追いつめられても冷静沈着に活路を開いた、不沈の潜水艦長と呼ばれた青年士官の戦い。
目次
第1章 伊号潜水艦、ハワイへ
第2章 ミッドウェーでの死闘
第3章 決死補給作戦の日日
第4章 ふたたび戦場へゆく
第5章 “霧の魔海”に屈せず
第6章 北の海に消えしもの
第7章 南海の苦闘の末に
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
naftan
3
カバー絵は、B-24と伊41潜がすれ違っている場面/潜水艦の消耗が激しく各艦の技量のばらつきが激しいため、トラックに入港した潜水艦は技量を査定して能力に応じた任務を割り当てた。/作戦輸送でスルミに揚塔中、浮上すると無数の夜光虫が船体を取巻いており、鮮やかな青白い光で艦の所在を明示しているようだった。/ブインでは連日敵機が機雷を放り込んでゆく。我が方は、夜間大発を連ね貧弱な掃海具でこっそり作業するが、敵魚雷艇や水上機が攻撃してくるため満足な掃海もできない。/機関が冷えて不完全燃焼だと煙が黒い。敵に発見される2011/01/17
dexter4620
2
潜水艦乗りの戦記物は初めて読了。上官の命令に反くほか、上官を殴った異色の艦長が苦闘する実話。日本がどういう歴史で成り立っているか、太平洋戦争を通じて知るには良い一冊です。潜水艦による救援物資を待ち、島で戦った兵士たちは筆舌に尽くし難いほど苦闘されたんだろうなぁと、同じ日本人として身が引き締まる思いでした。2020/10/14
Οὖτις
1
極限状態・・・と言っても、今の自分にはなかなか想像がつくものではない。だがその状態時には何か違うものが働くのかもしれない。個人としてだけではなく、戦時の船員の命も預かる艦長としての緊迫感がひしと伝わり、読み手も海底を潜み、艦長の支持を待つ。2024/10/07
moonanddai
1
潜水艦の戦闘が、このように厳しいものとは…。サブマリン707のようにはいかないのですね。2012/01/07
ゆきりんりん
0
一見したとき難しそうだな・・と思ったけど、読み始めたら流れるように読めた。酒での著者の失態は悪いけど笑ってしまった。ブイン輸送の話は他で読んで知っていたが、何度読んでも涙してしまう。当時の日本の潜水艦もレーダーが劣っているなどの状況から、激戦を戦うのはかくや大変なものだったのかを実感した。2016/02/17
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