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内容説明
優れた小説の書き出しは、不穏で、美しく、なんか変だ。それぞれの時代を代表する15編の小説の書き出しに秘められた意味を読み解く。小説を、自由に楽しむための読書案内。
目次
花になりたかった女―夏目漱石『それから』
誰でもない自分―谷崎潤一郎『痴人の愛』
自分を「子供」に見せる語り―太宰治『人間失格』
駒子が愛したのは東京の男―川端康成『雪国』
有為子のために―三島由紀夫『金閣寺』
真実の言説の作り方―大江健三郎『万延元年のフットボール』
父系の神話と母系の神話―中上健次『枯木灘』
空虚な「愛」は語ることができない―村上龍『限りなく透明に近いブルー』
記号の森へ/記号の森から―田中康夫『なんとなく、クリスタル』
公然の秘密を楽しむ―向田邦子『あ・うん』
女が文体を女装する―山田詠美『ベッドタイムアイズ』
少女の文体と新しい性の形―吉本ばなな『キッチン』
揺れ続ける性の向こうへ―松浦理英子『ナチュラル・ウーマン』
女として読むこと―江國香織『きらきらひかる』
「こちら側」の自分はいつも孤独―村上春樹『スプートニクの恋人』
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