小学館文庫<br> 無限遠

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小学館文庫
無限遠

  • 著者名:香納諒一【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 小学館(2013/02発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094084306

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内容説明

歪な学園都市の闇を探偵・辰巳が抉り出す!

「この街は、根っこに様々な問題を抱えています。新住民と旧住民ということだけではありません。この学園都市の住民たちは、役職や地位によっていくつもの層に分かれていて、その悪い影響が子どもの中にも出ているんです」
3人の少女達の堕落死に揺れる街で、失踪した青年の捜索を依頼された元カメラマンの探偵・辰巳翔一。青年の無実を信じ、捜査を続ける辰巳の行く手に、新興都市の闇と過去の迷宮がたちはだかる!
ゆがんだ教育環境の下で震える少女たちの孤独と、疵を負った青年の「魂」の救済を描く感動のミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

161
ハードボイルドに重きを置いた作品。面白いし興味深く読めたが、文体は親しみにくかった。都会からほど遠くないある一帯に作られた研究学園都市。研究者たちのからなる新住民と古くから住む旧住民の間に、外部からうかがい知れない軋轢と差別があった。大人たちの階級差が子供たちの学園生活にも影を落とすという。社会派推理は、事件の種明かしよりも社会背景の重厚さがモノを言うはずだが、そこにあまり共感できなかった。話は面白かったけど。2020/08/17

gonta19

52
2012/8/2 Amazonより届く。 2014/6/16〜6/19 およそ一年ぶりの香納作品。1993年12月刊の「春になれば君は」の改題。 元カメラマン探偵の辰巳翔一の設定が良い。後半の怒涛の展開は読み応え有り。久しぶりに良質のハードボイルドに出会えた。オススメです!2014/06/19

23
棚にあったので手にした初読みの作家さん。う~ん、好きじゃなかったです(>_<)前の居住地をもじった街が舞台なんだろうなぁと読むと、あの街が嫌いじゃなかったあたしにはお話しがお話しに読めず…。お話しの読後感もよろしくなく、残念なり。2015/05/28

ken_sakura

9
面白かった。痩せ我慢なハードボイルド(^_^)社会の矛盾や歪みを描いたミステリー。そんな物語の中で、主人公の探偵辰巳翔一とかつて辰巳の過失によって疵を負った少年日浦浩嗣の苦しくも突っ張った感じを楽しく読んだ。地味な作品だけど、そこが良いと思わせてくれたd(^_^o)1990年代前半の小説。今と少し違う世の中の問題や空気が程良く込められていて楽しめた。薦めてくれたおもしろ本棚の先生に感謝。2016/08/20

栗山いなり

7
こんなに心にずっしり来る小説もそうそうないと思う。まさにハードボイルド!こういうのもたまにはいい2019/07/28

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