内容説明
本土防空、松山三四三空の撃墜王・鴛淵孝大尉の戦い。25歳で散った清冽な青春を描く!精鋭二五一空、三四三空で零戦、紫電改を駆り、ソロモン、日本本土上空で戦ったエースの生涯を、海兵同期の直木賞作家が描く感動のベストセラー!
目次
1 大いなる日
2 回想のその人
3 運命をひらく
4 江田島健児の歌
5 鎮魂のしらべ
6 青春澎湃
7 ロングサイン
8 ラバウルの空に
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
roatsu
10
343空における3人の飛行隊長の最先任だった鴛渕大尉の生涯を描く。兵学校での苛烈な訓練の日々とその中の短くもユーモアのある青春の様子を通して浮かび上がる、海軍士官を志した往時の優秀で模範的な青年達の群像が印象深い。著者自身も大尉と海兵68期同期の仲であり、日々の描写が真に迫りまた亡き大切な友人への愛惜の念が伝わってくる。時代が違うといえば終わりだけれど、往時の好青年というのはやはり現代とは全く違う、志半ばで斃れた彼らに恥じないようしっかり生きなければと思いつつ高校時代に読んだ一冊。2015/08/14
シャル
10
筆者と海軍兵学校の同期であった撃墜王、鴛淵孝の生涯を追いかける物語。空戦から始まり、ゆかりの地で聞く幼少の話を経て、江田島の海軍兵学校での生活と交友に重点が置かれ描かれる。過酷な訓練とシゴキ、同期生たちとの連帯感、目標に向かう情熱。時代や状況は異なれど、それはまさに輝かしい青春そのものであった。だが、だからこそ、戦争になり、選挙区が悪化するに連れて次から次へと同期生の戦死が淡々と述べられていく様は、その時代の、戦争の恐ろしさを見せつけられるようである。死者は何も語らず、歳も取らない。その言葉は重い。2015/06/29
零水亭
2
(浪人時代、よく読みました…)
旺春峰
1
江田島新入生の自己紹介(申告)のくだりで笑ってしまった。 この部分は1969年の邦画「あゝ海軍」で再現されてましたね。むちゃくちゃエキセントリックな海軍バカを象徴する場面でした。 「聞こえん、聞こえんぞ!!」「おお!全然聞こえん!」とかオッサン達が言い合う名シーンです。2022/05/22
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