集英社文庫<br> 女流 - 林芙美子と有吉佐和子

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集英社文庫
女流 - 林芙美子と有吉佐和子

  • 著者名:関川夏央
  • 価格 ¥495(本体¥450)
  • 集英社(2009/08発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087464733
  • NDC分類:910.268

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内容説明

『放浪記』で戦前の文壇に登場し、一躍時代の寵児となり、戦後に怒涛のように作品を生み出して彗星のように去った林芙美子。高度経済成長とともに早熟な才女としてデビューし、『恍惚の人』『複合汚染』などで流行作家となった有吉佐和子。二人の「女流」作家が駆け抜けるように生きたそれぞれの「昭和」とはどんな時代だったのか……。過剰なまでに個性的で生命力にあふれた人間像を鮮やかに描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨーイチ

35
面白かった、関川夏央は初読。独特の論の立て方と進み方に最初は戸惑ったが、読み終わるとストンと腑に落ちている不思議さ。有吉佐和子の評伝を読みたくって購入したのだが、結果他の収穫もあったのは読書の功徳なのだろう。有吉佐和子を勧めてくれたのは母親で当時の有吉佐和子の活躍を眩しく目ていたのかも知れない。「恍惚の人」って言葉に感心して、よく口にしていた。関川夏央によると物語作家としては「出雲の阿国」あたりが最盛期でその後の中共傾斜、環境汚染、老人問題などは作品として低調であるとしている。続く2017/05/21

芋煮うどん

4
凡人には好かれなかったであろうでも正反対の二人。さらりと描写していて読みやすかった2021/08/09

YH

4
今まで有吉佐和子の著作しか読んだことがないため、どんな人物だったのかなどは今回初めて知った。宮尾さんの作品と自分の中で比較することが多く、ジェンダーの面でも有吉さんの描く女性の方が好きだったが、そもそもの日本文化の捉え方などが違うんだなあという事がわかった。むしろ、有吉さんのバックグラウンドを知ると水村香苗の方が、文化の捉え方などは近いのかもと思った。2009/09/09

kaikoma

3
何故彼女達なのでしょうか。全く違う時代を生きた2人の女流作家を、評論家の視点から斬るという設定が何とも興味深かったです。どちらもその人間性に対しては批判も多く受けた方でしたが、前者は奔放さ、後者は生真面目さが本文から垣間見る事が出来ます。2016/12/31

しんこい

3
二人ともあまり読んだ事はありませんが、エネルギーあふれるというか。草食系以前の時代はこの位じゃないと作家なんかやってられなかったのかな。2010/12/03

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