内容説明
医師の万象が男の変死体を検視して帰宅すると、娘の清乃に死体から這い出た虫が羽織に付着していると指摘された。さらに清乃に男の死因は鳥兜の毒のせいだと教えられた。清乃は人体に棲む9種類の虫が見え、会話することができる。直後、連続毒殺事件が発生した。書き下ろし時代小説の新機軸!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuna Ioki☆
14
2133-353-34 初読み作家422人目。 副題がついているのでシリーズ物かと思ったら今のところはシリーズでもない感じ。人の気持ちは自分が思うことと相手が思うことがどうしても重ならない時はあるね。一時傷つけてもきちんと相手が踏ん切りがつくように納得させてあげるべきよね。相手を傷つけることを恐れて中途半端はいちばんだめね。2021/11/20
ポペスコ
0
時代ものの推理物ってよく考えたら初めてかも。 科学的根拠のない状況の捜査の進め方が興味深い。 その捜査を助ける清乃の虫と会話できる能力はちょっと切なくて共感できた。 願わくば清乃のお母さんには最後に出てきてほしかったな。2010/09/01
青
0
サブタイトルがつけられているし、物語の終わり方、それぞれのキャラの背景の描き方などから、連続シリーズとなる気配むんむん。ヒロインにはアトピーにも虫が診えるのだろうか。だったら診てもらって祓ってもらいたい。2009/09/24
qoop
0
東洋的人体観に基づく医療ミステリー...かと思ったら、妖怪趣味が横溢する超能力探偵モノだった。2009/08/09