内容説明
「ないないづくし」にあえぐ地方の中から、都会もうらやむ活力と雇用を創出する田舎が出てきた。地域おこしの成否は、いったいどこで決まるのか。全国800の農山漁村をまわってきた著者が、「発見力」「ものづくり力」「ブランドデザイン力」「食文化力」「環境力」の5つの力に焦点を当てて検証する。ふるさとに生きがいと誇りを取り戻す一冊。
目次
第1章 発見力―「なにもない」土地に眠る宝を探せ(海外の学生を魅了した「過疎の島」 「そのままの日本」 ほか)
第2章 ものづくり力―ビジョンを抱いて、きちんと作れ(食による地域おこしは「きちんとした」ものづくりから 間違いだらけの「特産品」 ほか)
第3章 ブランドデザイン力―ヒットの秘訣は地域に訊け(ものづくりを拠点に地域をブランド化 あらゆるアイデアでゆずを売る馬路村 ほか)
第4章 食文化力―食材の背景を知り、発信せよ(食文化の学びと発信の有効な結びつき 「おいしさ」の表現が豊かになるワークショップ ほか)
第5章 環境力―持続可能なコミュニティを目指せ(環境は、取り戻せる 農薬を減らせる「耕さない」田んぼ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
33
付加価値または環境共生による成功例を紹介。すべての田舎が様々な手法で付加価値を追求したらどうなるか、というのは杞憂なのかも知れないが、どうしても読んでいる最中に考え込んでしまった。身の丈に合った持続可能性を備えた生産者と、食の安全性に対してお金を使う賢い消費者がバランスよく増えてほしいが、これも理想論かも……2015/02/07
しん
26
約1年前故郷高知に帰省した時に、本屋さんで目に付いて買った本。1年間も積読本になっていたなんて、月日の流れるのはあっと言う間なんだと、実感しました。地域おこしで成功した事例をあげて、発見力、ものづくり力、ブランドデザイン力、食文化力、環境力の5つの観点から成功の秘訣を紐解いた本。故郷高知で言うと、馬路村が事例としてあげられていて、そのため高知の本屋さんに平積みされていたのだろう。東京では目に入らなかった本だと思います。2014/02/28
Mark
22
発想力、意思が大切ですね。田舎という定義が難しいと思いました。2014/11/23
えも
18
先に続編の「実践!田舎力」の方を読んだので、考え方はわかっていましたが、とにかく事例が多いのがいいね。それと、その成功要因を5つの○○力に分類し、章末に、実践ポイントを例示してあるので、いいテキストになります。5年前の発行だから少し古いけど、出てきた事例が今ではどうなっているのかを調べるのも参考になるかもね。2015/02/16
メタボン
11
☆☆☆ 旅行に行って楽しいのは、地元の食材で地元の料理法で食べる食事。グリーンツーリズム、スローフードといったキーワードは最近では当たり前になってきた。さらに深堀りし、文化や歴史を学びながら、農業や料理作りを体験することが、次世代へ安全安心な食文化を残していくことにつながる。人口減少に危機感を持ち始めてきた昨今、田舎力で地域が元気になることが大事。2014/07/14
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