内容説明
遠くの電線にとまっている鳩をパチンコで撃ち落としたり、人に言えないようなエロ話を披露する素敵な姉との抱腹絶倒の日々――。ユニークな友人と見つける小さいけれど、人生にとっては大きな発見! そして、心ない人へは素直な怒りもたぎらせる。読めば元気がふつふつとわいてくる本音と本気で綴った爆笑リアルライフ。
目次
初夏の某月某日(観察記録)
八月暑い日曜日の夜、変な夜
八月頭の火曜日、空いている映画館
夏のある日の思い出(テレパシー)
秋のはじめのある朝(癒し…)
すっかり秋の雨の浅草にて、ある夜(邪教!)
お正月のある夜
やはり一月のある寒い夜、ワインをだらだら飲みながらの映画鑑賞
風の強い午後、シネマライズ
ある春の日、亀が亀小屋の床を踏み抜く〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roomy
21
最初のエッセイが強烈!飲み物片手に読んでいなくて本当に良かった。ばななさんも面白いが身近にいるお姉さんのキャラの濃さもあってそうなってしまったのかも。面白かった。2015/10/14
いしかわ
17
内容は薄いけど、日常的な一コマたちが愉快に綴られていて面白かった。ふふって笑ってしまう場面も多い。バカバカしいんだけどとても人間らしいな、ばななさんって。読後感は爽やかで、軽い。すぐ読めてしまう一冊だけど、すごく元気が出る不思議な作品だった。たまにはこういう、さらさら読めて なんかちょっと変で面白い本もいいもんだなぁ。2012/12/06
maito/まいと
15
よしもとばななさんの著書、久々に。エッセイ読むと、表現って、発信者の肩の力の抜け具合でいくらでも楽しく出していけることを気付かせてくれる(整った文章つくるのがバカらしくなるくらい)この方の文章がまさにそう。何度読んでも面白いなあ。クセあり、気性に難あり、交友関係も好きなものも、妙な願掛けも全て変人気質、文章読むと奇妙な親近感がわく。小さな出来事が世界すら変えるトーンで迫ってくる(笑)毎回オチで笑わせてくれる反面、鋭い一文が突然現れてくるから油断できない。一気読みせず、エピソードごと読みがオススメ。2020/02/04
spi
8
ばななさんのエッセイ、やっぱり楽しいな〜。今回は始まりがまさかの亀の男性器(笑)についてでちょっとびっくりしたけれど…。のびのびと書かれたのがよく分かる下ネタ満載(笑)、スピリチュアルなお話やばななさんの感性に触れられるお話満載で、とってもよかった。2014/03/31
yuna☆
7
お姉さまのそのパワフルなエピソードを久しぶりに読むと、やっぱり思わずアハハって笑っちゃう。文庫化に伴い、連載当時(’00年前後?)の本文から10年後(’09年)に追記されたあとがきも感慨深いが、それから更に12年経過した現在の自分が読んでいるのもまた更に感慨深い。時の流れ・・・2021/09/09