内容説明
大正三年の刊行から一〇〇刷以上を重ね、ホトトギス、ひいては今日の俳句界発展の礎となった、虚子の俳句実作入門。だれにでもわかりやすく、今なお新鮮な示唆に富む幻の名著。
目次
まず十七字を並べること
題を箱でふせてその箱の上に上って天地乾坤を睨めまわすということ
じっと眺め入ること
じっと案じ入ること
埋字
古い句を読むこと新しい句を作ること
付録・俳諧談
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あや
24
私が俳句にはまったのは大学2年の時に履修した芭蕉の授業。俳句の簡潔な抒情に魅せられたが、自分で実作したのは短歌だった。俳句の枠では言いたいことが言いきれないので。6年ほど前に小川軽舟さんの『俳句と暮らす』を読んで自分も詠みたくなって日経俳壇に投稿したら故黒田杏子先生の1席に取っていただいて私は調子に乗った。投稿を繰り返しカルチャーセンターの俳句教室に学んだ。俳句教室は仕事の都合で辞めた。俳句の入門書をまともに読んだことがないとはたと気づき本書を選んだ。引用句が良い。古い句を再読推奨しているのも良い。2024/09/06
紫羊
18
小川軽舟さんの「俳句と暮らす」を読んで、あらためて読みたくなった。子規とのやりとりが興味深い。季節や生活への濃やかな感性を失いつつある日本人が、これからどんな俳句を作っていくのか、見当がつかない。2025/05/31
ちくわ
17
前回に続き俳句。本書は山本五十六的な優しさに溢れており、ヤル気にさせてくれた。冒頭の『一匹は見えで鳴きけり猫の恋』は詠めそうでもある。自分は純文学のような侘び寂び多めの俳句は不似合いなので、日常のワンシーンを素直な感情で詠めれば嬉しい。感じたまんまだ。後、やり始めて気付いたのは無理に詠まない事。わざと外に出て景色を見て頭を捻るのではなく、とある光景を見た際に何かを感じた考えた…この俳句の種を写真やメモに書き留め、後で季語や型を推敲するのが一番楽しめたように思う。隙間時間の遊び感覚ならそう気負わないしね。2024/08/15
紫羊
12
「じっと眺め入ること」「じっと案じ入ること」簡単なことではないと思います。これまでずっと、なぜ私には俳句が作れなかったのかが腑に落ちました。2022/02/07
たいけい
9
2025年2月10日(月)読了。初読。ブックウォーカーの無料ポイントで電子版で読んで以来、書籍で読みたくて昨年暮れ古本で購入。大正年間にホトトギスに連載したのをまとめたもの。まず十七字を並べること/題を箱でふせてその箱の上に上って天地乾坤を睨めまわすということ/じっと眺め入ること/じっと案じ入ること/埋字(一)/埋字(二)/古い句を読むこと 新しい句を作ることの七章に付録・俳諧談と解説。十七字と季語・切れ字の制約の下で、どのように俳句を作るかを、高浜虚子自身が手取り足取り丁寧に教えてくれている感じがした。2025/02/10
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