内容説明
ロンドン社交界きっての伊達男マーカス・ラングリーは自ら独身主義を標榜し、美女たちと戯れていた。フランスとの戦から帰還した彼にとって、貴族社会の爛熟ぶりは虚しいだけだったのだ。そんな折、大おじが亡くなり、マーカスは領地の管理を任された。着いてみれば地所は荒れ果て、屋敷の中は見るも無惨な状態だ。家政婦がいるはずなのに、なんたる怠慢――怒ったマーカスは老僕が止めるのもきかず、家政婦の部屋に入っていった。だが、そこには瀕死の娘がベッドに横たわっていた。娘の青灰色にけぶる瞳を見たとたん、マーカスは胸をつかれた。◆“年上の男性との恋物語”――裕福で世慣れていて、罪なほど強引な大人のヒーローの魅力がちりばめられている名作をお届けします。◆
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
oneoeight
3
副題に惹かれて思わず手に取ってしまった。薄幸ヒロイン20(ぐらい?)歳と放蕩者で傲慢系ヒーロー35歳とのお話。ヒーローが可憐なヒロインに惹かれまいと意地をはったり冷たくしたり→それに傷ついたヒロインもよそよそしくなる→のエンドレス。アカーンΣ(´Д`;)苦手な話や~と思いながらチョビッとずつ読み進めてたら、後半ぐらいから余りのすれ違いっぷりに美学を感じて、それが段々快感になってきた(笑)ここまで誤解しあうってある意味スゴイ。親戚ムカツク度☆5、また読みたい度30%2010/05/14
びわ
2
ヒロインが悲惨な境遇なのに、ガッツがある感じ。ヒーローははやくメロメロなのに気づけージャックに嫉妬とかもう、グルグルしすぎで笑えた(笑)ヒーロー姉も素敵キャラだし、元愛人もなんかいい人?ヒーローは女性に恵まれてるね2013/01/12
キッチンタイマー
2
ヒロインがメグ。インフルエンザで瀕死の状態で登場。マークはやさしくてラザフォード卿がよそよそしい。ジャックが友達。やっぱり一気読みさせるなー。2012/10/18