黙秘

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黙秘

  • 著者名:深谷忠記【著】
  • 価格 ¥1,068(本体¥971)
  • 講談社(2012/10発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062764148

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内容説明

釧館ユニバーサルホテルで起きた殺人事件。犯人の女は、自ら「人を刺しました。救急車をお願いします」とフロントに電話をかけてきた。駆けつけたホテルマンは、絶命した男性を発見する。警察に連行された女は、札幌に住む主婦であった。住所・氏名を明かしたのち、黙秘を貫く被疑者は、なにを守ろうとしているのか。彼女を殺人罪で起訴した検事・森島が、真相に迫る。法廷を舞台にした傑作ミステリ。(講談社文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミスターテリ―(飛雲)

35
深谷先生が描く裁判は、いつもテーマに沿った内容が深く書き込まれ読みごたえがある。今回も事件の背景にあるPTSD、トラウマ、パニック障害などの症状も、論文を何冊も読み込んだぐらいの知識が詰めこまれていてすごく理解できた。そして事件の核心となる、部屋に加害者と被害者が二人で、そこで被害者が亡くなり、加害者が黙秘を続ければ真実が明らかになることはない。はたしてそれを裁判で解き明かすことができるのか、最後にはすべてを話して解決するのであるが、はたしてそれさえも真実なのかと深く考えさせられる作品であった。2024/01/31

roomy

9
深谷さん初読。先が気になりどんどん読み進めた。心の病気、医者の責任、親の思いが絡み合ってすごかったわ。相沢のような旦那がこの世にいるんだろうかと考えてしまった。ここまでの夫なら最高だね。他の作品も読んでみたいな。2012/05/16

rin

6
★★★★★…結構分厚い本ですが、一気読みでした‼単なる痴情のもつれによる殺人事件かと思いきや、かなり重くて根深い原因が存在していました。驚くべき真相、それぞれが抱く葛藤と疑念、卑劣な手口…。被害者に同情する余地は全くなく、立場を利用したやり方に強い憤りを感じました。ドキュメンタリーの様な構成にぐいぐい引き込まれ、気がつくと読み終わっていました。暗い内容だけど、家族の再生もきちんと描かれていて救われます。オススメの小説です。2012/09/23

Snowy

3
深谷さんの作品は、主人公はもちろんのこと、それを取り巻く人も丁寧に描かれる。今回であれば、依頼を受けて事件の真相を調査する探偵(フリーライター)や、主人公一家と昔交流があった担当検事についても丁寧に描かれている。 構成もストーリーも素晴らしく、最後には、別の方も書いておられるように、涙無しでは読めなかった。 もっともっと、この人の作品を読みたい、と思いました。 2011/02/03

KG60

2
650頁だったが、飽きず読めた。パニック障害。★42018/08/30

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